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ifルートを通ったもう一人の上手くいかなかった自分(プレイキャラクター)の様な存在
007スカイフォールのシルヴァとボンドの様に…
ホワイトレッグスや爆弾首輪の件は、力のある人間が好き勝手に振る舞うと巡り巡って理不尽が降りかかるというのを身をもって知らせたかったのだろう。
ユリシーズ「お前がディバイドを破壊した」
運び屋「は?知らんし」
運び屋「お前のせいでザイオンとシエラ・マドレで苦労させられた」
ユリシーズ「は?知らんし」
無責任な運び屋のした事をトレースした皮肉のつもりなのかもしれないが、殺人鬼を皮肉ろうと目の前で殺人して見せても、それは単なる殺人な訳で...
結局ユリシーズも「おまいう」と思ってるし、運び屋も「おまいう」と思ってる。もう一人のプレイヤーが自分と違うルートでNVをプレイしていて、方々で火の粉が飛んでくると想像すれば、ユリシーズというキャラクターのコンセプトがよく分かるかもしれない。
>>37 ものすごく今更だが訳がちょっと違いすぎる。とか言って間違ってたらすごく恥ずかしいのであんまり言いたくないが、訳すなら
もし戦争が変わらないのならば、人が変わらねばならない。同じようにそのシンボルも。例えそんなもの全く無かったとしても。
自分が何を追っているか知れ、運び屋。私が最後(最期)まで君を追っていたように。
君のシンボルがなんであれそれを背負い、フーバーダムに立つときは堂々と身につけろ。
みたいな感じだろうか。know what you followのとこはうまく訳せないが、要は各勢力を良く知って、自分が何のために何をしているかよく考えろって感じの意味だと思われる。
何か変だったらやさしく教えてください。
収録用の機材が余りに優秀すぎるのか、
日本語吹替版は声優さんの息継ぎや舌が動く音、稀に椅子か何かの物音までくっきり拾ってしまっている。
ASMRがお好きな貴方に、ユリシーズ。
道中でも協力している勢力によって複数のセリフパターンがある。収録はさぞ大変だったのだろう。
上記のことからも分かるが、Lonesome Roadでのユリシーズの基本的な主張は
「運び屋はたった1人で世界を変えられる凄い人だよね!」
「運び屋がディバイドでしでかしたことは運び屋が知らずにやったことだから責めるつもりはないよ!」
「でも運び屋がディバイドを素晴らしい場所にしたのに自分でぶち壊しにした挙句、多方面にも絶大な影響を与えたよね。結局運び屋みたいなすごい人でも過ちを繰り返すのかなぁ?」
「よし、もし運び屋がモハビで死ななかったら運び屋君をディバイドに呼ぼう。そして運び屋君がディバイドをめちゃくちゃにした時と同じ状況を作り出して運び屋を試そう。」
「運び屋よ、お前は過ちを繰り返すのか?」
「運び屋がディバイドに来たらこれをメッセージとして伝えよう。もし運び屋みたいなすごい人が過ちを繰り返すなら」
「結局変わることなく人が過ちを繰り返すなら、一度全てを破壊して新たな世界に期待するしかないね。」
となる。
プレイヤーが知らないことをユリシーズは知っている前提で話をしてくるので理解するのが難しくなってしまう。しかしプレイヤー自身のspeechスキルを試されていると思って彼との対話に臨もう。
この男との死闘を制した後、面白そうだからと核ボタンを押したプレイヤーは数多い、人は過ちを繰り返す、、、、
運び屋がユリシーズを説得するときのルートです。「」内はだいたいこんな感じで言ってるなーぐらいです。
ユリシーズと最終決戦直前の会話の選択肢で、NCRの選択肢
「NCRを信じることができなくても自分のことを信用してくれ。」
を選ぶと、成功しようが失敗しようが彼を説得できるルートに入る。そして以下の5つの手段が取れる。
・NCR、シーザーリージョン、ストリップ地区のどれかに所属して評判を得る。そしてspeech90チャレンジ。
内容は、
「たった1人でも国家を変えてより良くしていくことができる。」
というもの。いずれかの派閥に所属していれば、
「お前は行動でそのことを証明している。」とユリシーズが納得して説得成功となる。
・どこの派閥にも所属せず、speech90チャレンジを行い、さらにspeech100チャレンジ。
前半は前述の通りだが、どの派閥にも属していない場合
「お前は口先ばかりで信念もなく、行動も伴っていない、そんな奴の言うことなど信じるに足らない。」
とユリシーズが納得しないので
「自分はディバイドを変えた。信念のあるお前なら同じことができるはずだ。」
「ユリシーズ、故郷は自分で創ることができる。お前は自分の故郷に帰れるんだ。」
と運び屋が言うと
「お前の言っていることはディバイドの歴史が証明している。」
とユリシーズが納得して説得成功になる。
・ED=Eのアップグレードパーツを全て取得すると現れる選択肢を選ぶ。
ユリシーズは歴史にこだわっている割には旧世界の歴史の産物であるED=Eに関して無関心という矛盾を指摘する内容。
運び屋「お前はアメリカの歴史にこだわっているけど、ED=Eのテクノロジーにはアメリカの歴史が詰まっているんだ。なんでこいつのこと軽く見てるんだ。」
ユリシーズ「そいつはただの機械であってアメリカの歴史そのものじゃないからだ。」
運び屋「ED=Eのテクノロジーを使えばバラバラになったアメリカの歴史を甦らせてくれるかもしれない。実際、アメリカの歴史の一部だったディバイドだってED=Eによって目覚めたじゃないか。」
ユリシーズ「確かにその通りだ。だが、それが俺のやろうとしてることを止める理由にはならないだろう。」
運び屋「お前がED=Eとミサイルを使ってやろうとしてることはアメリカを再び殺し、アメリカの歴史を踏みにじる行為だ。それをやってしまったらアメリカの歴史を語る資格なんてお前にはなくなるぞ。」
ユリシーズ「アメリカを語り継ぐことが俺の使命だ。お前の言う通り、俺はアメリカを死なせるわけにはいかない。」
と納得して説得成功となる。
・ユリシーズの残したホロテープを全て聞いた上で現れる特定の選択肢をホロテープの内容を正確に把握した上で選ぶ。
というもの。内容としてはビッグマウンテンでの彼の行動か、彼の部族であるツイステッドへアーズを引き合いに出して説得することになる。
運び屋「お前のホロテープを聞いたけど、ちょっと思い違いをしてるんじゃないか。」
ユリシーズ「俺がどんな思い違いをしたっていうんだ。聞かせてもらおう。」
・ビッグマウンテン
運び屋「『お前たちは自分が何者であるのか忘れたのか?』ってシンクタンクに聞いたらしいな。」
ユリシーズ「あいつらはテクノロジーに埋没して何が何だか分からなくなっていた。そのことに腹が立ったから言ったんだ。特に意味はない。」
運び屋「あんたはB.O.S.に向かって『テクノロジーは袋小路だ。テクノロジーは問題の解決にはならない』って言ってたじゃないか、ミサイルを使ってあんたがやろうとしてることも同じことだろう。」
ユリシーズ「B.O.Sは凝り固まった視点でしかテクノロジーを使えないからそう言ったまでだ。俺はこのテクノロジーを間違った信念を持つ旗を焼くために使うだけだ。」
運び屋「間違った信念かどうかはまだわからない。それを決めるために皆、衝突しているに過ぎないんだ。」
ユリシーズ「今の俺たちみたいにか。まるで他に正しい道があるみたいな言い方だな。もし他に道があったとしても、もはや俺でさえミサイルが飛んでいくのを止めることはできない。」
運び屋「あんたに他に道があるって示せたなら、死んでも構いやしない。」
ユリシーズ「もう十分だ。お前の言ってることは真実だろう。お前は人々の希望を背負って国家を変えていける人間なんだな。」
とユリシーズが納得して説得成功となる。
・ツイステッドヘアーズ
運び屋「お前のホワイトレッグスに関するログの中で部族や過去について話してたよな。」
ユリシーズ「あれはホワイトレッグスを鍛えたことや、ニューカナーンやシーザーの殺戮の歴史についてだ、深い意味はない。」
運び屋「そういうことじゃなくて、お前自身の過去やツイステッドヘアーズ、ホワイトレッグスがお前に示した敬意のことだ。」
ユリシーズ「あんなもの敬意どころか侮辱に値するものだ。我々のドレッドヘアの意味は、バルプス・インカルタが故郷とともに燃やし尽くした。ドレッドヘアの意味を知るものは、今や俺しかいない。」
運び屋「なら、あんたは二つのシンボルを背負ってるんだな、アメリカとツイステッドヘアーズ、どちらも死んじゃいない。シンボルや歴史を完全に殺しきることは不可能だ。あんただって気づいているんじゃないのか。」
ユリシーズ「確かにその通りだ。殺しきれないから、伝えられるべき意味や伝統が失われ、NCRやシーザーリージョンのような歴史のうわべだけを取り繕った連中が現れ、事態をこじらせているということなのか。」
運び屋「自分はシンボルや歴史の破壊が問題の答えにならないと信じている。我々が進むべき道は『変わる』こと。過ちを繰り返したとしても、その度に変わっていけば良いんだ。」
ユリシーズ「お前のいう通りだろう。例え破壊が行われたとしても、誰かが再び新たに作り直し、より良いものに変えていく。このディバイドの歴史とお前の歴史がそれを証明している。」
とユリシーズが納得して説得成功となる。
以上です。
経歴っつーかほぼ全バレじゃね?
あらすじで犯人が誰か判っちゃうみたいな
〜終わり〜
ディバイドに帰還したユリシーズは到着とほぼ同時に、頭を撃たれた運び屋が息を吹き返したというニュースを聞いた。
モハビですら運び屋を殺しきることができないと理解した彼は、シーザーリージョン、NCR、そして運び屋といった、ユリシーズが帰属する筈だった故郷や国家、アイデンティティを奪った存在たちから、逆に彼らが帰属する故郷、国家を破壊するべく行動を開始した。
そして、彼の人生を根幹から揺るがし、また、影響を与えた人物である運び屋に対し、ユリシーズが抱いてきた疑問
「運び屋は果たして信念や主義思想のもとで、行動を起こしたのか?それともただただ自身の力を振りかざしているだけの無責任な人間なのか?」
をメッセージとして伝え、運び屋から答えを聞くために「courier six Ulysses」という言葉をモハビに流し、運び屋がディバイドを来訪する時を待つのであった。
〜続き〜
モハビへと戻ったユリシーズはディバイドへと向かう道すがらにモハビエクスプレスに立ち寄り、仕事を求めた。
仕事の内容は一見ガラクタに見えるものをストリップ地区のラッキー38まで運ぶというものだった。
彼が運ぶことになった荷物であるプラチナチップを見たユリシーズは、これが戦前の高度な技術によって産み出されたものであることを今までの経験から察した。
そして、これを求めているのがストリップ地区の支配者Mr.ハウスであることから、彼の正体と目的をある程度察知したユリシーズはこのチップを巡って血が流れることになると予想した。
そして彼にとって予想外の事態が起こった。
この仕事を請け負う運び屋のリストに、期せずして彼の追い求める運び屋=主人公の名前があった。これを見た彼は、ディバイドの事件の落とし前をモハビウェイストランドそのものによって運び屋につけさせることを思いつく。
そして彼は彼が受けるはずだった仕事を運び屋に任せ、ディバイドへと向かった。
〜続き〜
ユリシーズは一時的に記憶を取り戻したシンクタンクたちから、今まで彼が抱いていた疑問に対する答えを聞くことができた。
戦前のアメリカとはどのような国家であったのか、ディバイドはどのような場所なのか、ディバイドの地下に何が眠っているのか。そしてその地下に眠る存在を呼び起こす方法。
これらの疑問の答えを知ったユリシーズはシンクタンクたちに別れを告げ、ドームを去った。
この時に彼はその道筋でエリヤに遭遇し、彼がシエラマドレに執着し求め始めていることを知る。そして彼が遠からず破滅することを予想しつつシエラマドレの場所を彼に教えた。
そして再度ユリシーズはクリスティーンと会い、エリヤの居所を彼女に教え、お互いに追わなければならならい相手が存在する事を話した。
そして彼はビッグマウンテンを去り、運び屋にディバイドへの落とし前をつけさせるべく、三度モハビへと帰っていった。
メタ的な話になるが
ユリシーズの遠回し(不明瞭)な言動は
プレイヤーのRPを尊重したものだろう。
信じるも良し、いちゃもんつけんなと
突っぱねるも良し。
>>43
マルパイス・リガタス=ジョシュア・グラハムでした。失礼しました
〜続き〜
ビッグマウンテンで調査を行ったユリシーズは気候観測所でディバイドの地図を発見し、ここがディバイドと深くつながっていると確信する。
(実際にディバイドでは、ビッグマウンテンで開発されたオートドクターやサタナイトに関連する企業などが存在する。)
そして彼はビッグマウンテンの頭脳、
シンクタンクたちに話を聞くべく、ドームへと向かった。
この時、ユリシーズはエリヤを殺し損ね、返り討ちにあったクリスティーンを救出し彼女からB.O.Sの技術や思想、哲学などを教わっている。そして、以前からB.O.Sに興味を持っていたユリシーズだったがクリスティーンの話を聞きB.O.Sにも未来はないと見限っている。
ドーム内でシンクタンクたちと相対したユリシーズだったが、Dr.モビウスによって延々とループを繰り返しているシンクタンクたちは彼の求める答えを示さなかった。
そして彼は怒りに任せて言葉を発した。
「お前たちは自分が何者であるのか忘れたのか?」
この言葉を認識した彼らは少しの間だけかつての自分を取り戻した。
自分たちの過去や自分たちが愛し、尽くした国のことを。
〜続き〜
モハビを放浪していたユリシーズはウルフホーン農場を根城にし、ディバイドで何が起こったのか、ディバイドとは一体なんなのかを調べていた。
調べていく過程で彼はディバイドで吹き荒れている砂嵐が自然発生したものではなく、人工的な力によって発生していることを突き止め嵐の根元を探るために旅立った。
嵐を辿っていったユリシーズが見つけたのは旧世界の科学と狂気が渦巻く戦前の軍事研究施設ビッグエンプティことビッグマウンテンだった。
「ここならば自分の知りたかった疑問の答えを聞くことができる」と考えた彼はビッグマウンテンに突入し調査を開始した。
この時ビッグマウンテンは混乱を極めており、B.O.S先任エルダーであったエリヤが戦前の技術を求めて暴れまわり、彼を暗殺するために送り込まれたクリスティーンがエリヤの命を狙っていた。
〜続き〜
ディバイドの崩壊からなんとか生還したユリシーズだったが、彼は再びシーザーの元へと舞い戻ることを選択した。そして彼はフルメンタリーとして再度任務を受けることになる。
その任務とは、戦犯バルプス・インカルタ=ジョシュア・グラハムの抹殺と彼の部族「ニューカナーン」の殲滅であった。これを遂行する為に彼はシーザーからの指示により、兼ねてからシーザーリージョンへの参入を希望していたホワイトレッグスに接触する。
当初のホワイトレッグスはレイダーに毛が生えた程度の集団であったが、ユリシーズからリージョン仕込みの戦闘技術や戦前の武器庫から調達した武器やテクノロジーの扱い方を習得した結果、グレートソルトレイクでは負けなしの凶悪な部族へと成長した。そして彼らはユリシーズのことを「旗を持つ者」と呼んでいた。
この時ユリシーズはシーザーが彼らをリージョンに参入させるつもりなどないことを承知しており、彼らを言葉巧みに操っていることに対して相当辟易していた模様であった。
そしてニューカナーンへの襲撃の段取りが整う中、ユリシーズはホワイトレッグスに誘われ、彼らの集会に参加した。
そこで彼が見たものは、ホワイトレッグスたちがユリシーズを真似たヘアスタイルをしていたのである。
彼らからすれば、自分たちをここまで強くしてくれたユリシーズに対しての尊敬や感謝の念を込めたのかもしれない。しかし、ユリシーズは幻滅することになる。それというのも、彼の部族であるツイステッドヘアーズのドレッドヘアには結び方一つ一つに意味がある。しかし、ホワイトレッグスたちが作ったドレッドヘアには強い侮辱や背徳行為を意味する結び目がつけられていたからである。
それを見たユリシーズは、純粋だと信じていた彼らも結局は偉大な過去の価値観や思想の上っ面だけを真似ているNCRやシーザーリージョンと同類であることを理解してしまい深い幻滅に囚われてしまう。そして彼はホワイトレッグス達から離れ、シーザーリージョンからも出奔し、モハビを彷徨うことになる。
〜続き〜
ついに理想の故郷を見つけたユリシーズだったが、それも長続きはしなかった。
第一次フーバーダム攻防戦が始まるとほぼ同時期に運び屋によってNCR領からあるもの(おそらくED=E)がディバイドにもちこまれた。
それは、起動すると同時にある特定の電波を発した。それを受信したディバイドの地下にあったミサイルは次々と炸裂し、ディバイドをズタズタに引き裂くほどの大地震を引き起こしてしまう。
結果ディバイドは壊滅し、わずかな生き残りも高濃度の放射線に汚染され、理性を失ったマークドマンへと変貌してしまう。
そしてディバイドは常に砂嵐が吹き荒れ、危険なアボミネーションが闊歩する危険地帯と化してしまう。
そんな崩壊に巻き込まれたユリシーズは、自身が背負っていたアメリカのシンボルを認識した機械(おそらくオートドクター)によってなんとか蘇生され、無事にディバイドを脱出する。この時ユリシーズはこのような事態を(知らなかったとはいえ)引き起こしたにもかかわらず、責任を取ろうともしない運び屋に対して今までの感情から一転憎しみを抱くようになる。
そしてこのディバイドの崩壊によって第一次フーバーダム攻防戦は、補給を断たれたNCRがダムを守りきるだけの形となり事実上の膠着状態に陥ってしまう。そしてゲーム開始時の状況へと繋がっていく。
〜続き〜
戦争の機運が高まるにつれ、シーザーはフルメンタリーをモハビよりもさらに西へと派遣し、NCRの情報収集を行った。その中にユリシーズの姿もあり、その任務中彼はディバイドと呼ばれる戦前のミサイル基地であり、現在はNCRの補給路となった土地に足を踏み入れる。
そこは彼が今まで目撃してきたどのコミュニティとも一線を画する存在であった。
NCRやシーザーリージョンのような戦前の価値観やイデオロギーによってではなく、またMr.ハウスやシーザーのような一人の天才的なカリスマによって統治されてるものでもない。
ディバイドは 人々が寄り添い、助け合い、その力によって高度な独立が保たれている「国家」であった。
そこは正しく、彼が理想とする「国家」であり「故郷」であった。ディバイドを見出した彼はシーザーのことや任務のこともどうでも良くなり、ディバイドに帰属しても良いと考るようになる。そして交易を通じてディバイドに息吹を与えた人物=運び屋に尊敬や畏怖、ある種の信仰のような感情を持つようになる。
ユリシーズの経歴
ユリシーズはアリゾナのドライウェルズに存在した部族「ツイステッドヘアーズ」で生まれ育つも、彼の部族は恭順を示したにも関わらずシーザーリージョンによって故郷共々滅ぼされてしまい、彼がツイステッドヘアーズ最後の生き残りとなった。
彼のアイデンティティであった彼の部族の伝統や文化、価値観などもシーザーリージョンによって破壊されてしまう。その経験が彼の「国家」や「故郷」に対する執着を生むことになる。そして彼は部族の「歴史」を辿り、ウェイストランドに存在する全ての部族の源流となった「国家」であるアメリカに唯一のアイデンティティを見出し、南北戦争時、二つに分かれたアメリカを一つにした人物=ユリシーズ・グラントから名前を。そしてアメリカの旗に描かれたシンボルをその身に背負うようになる。
その後彼は復讐に走ることなく、シーザーリージョンのフルメンタリー(表向きは運び屋)として、アリゾナより東を偵察する任務を請け負う。そして彼がフーバーダムを見出したことでシーザーはフーバーダムの持つ力を欲するようになってしまう。そして同じくフーバーダムに魅入られ、先にダムを占領していたNCRは当然ダムを明け渡すつもりなどなく、両者の間で抗争が発生するのも時間の問題となった。
>>30
大統領がベースってなんだかvan burenを彷彿とさせるな
オールドワールドブルース同様、彼もまた・・・?
If war doesn't change,
men must change, and so must their symbols. Even if it is nothing at all.
know what you follow, Courier.
just as I followed you, to the end.
Whatever your symbol...
carry it on your back,
and wear it proudly when you stand at Hoover Dam.
「もしも「人は過ちを繰り返す」のなら、人の性を変えねばならぬだろう。」
「(リージョンであろうとも、NCRであろうとも、時代の覇者である)陣営もしかりだ」
「たとえどうであれ、運び屋よ。」
「何がために歩み続けているのか、顧みるのだ」
「俺の場合、最期のときまで」
「お前がディバイドにのこした轍への妄執に囚われていた」
「俺すら追わせしめたキサマの信念は本物だろう」
「それが正しい判断であると胸に言い聞かせ、フーバーダムですべてにピリオドを打つがいい」
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面会時の問答では「問題の全容を把握していない」「結果への責任を感じていない」「自身には信念と言えるようなものはない」という解答で和解不可になるので、キレるポイントはそこらへんであろうと予測できる。
>>10
エンディングでは意訳が使われてるぞ、人は過ちを繰返すが人は変われるとかなんとか。
意訳が使われていないのは最後のユリシーズのメッセージだ
複雑なユリシーズの台詞だが、実は根底にあるのは、自らの行動に対する自己正当化だと私は考えている。
正当化というと矮小なイメージが寄り付くが、ユリシーズには豊富な知識と経験があり、破壊行為に考え至った動機と運び屋への責任に言及をする際も、彼は自身の持ちうる最大限の引き出しを総動員して言葉に代え伝えてくる。そこには強固な歴史観も含まれているのだ。矮小さが介入する余地は微塵もなくなっている。
彼の言葉は遠回しに伝えているように聞こえるが、破壊という狂気の沙汰にしか映らない行為を正当化して他者を諭す際にはやはり論じる以外の方法はないのである。少ない言葉で語った所でそれは拙いテロ行為にしか聴こえないだろうし、なにも語らなければ、ただのコミュ障だろう。つまり、ユリシーズの台詞は複雑でありながらも唯一にして最短の方法論なのだ。
彼の台詞に痺れてしまった著者としてはプレイ中、正に「同意はせずとも共感した」状態になり、ユリシーズとの共闘ルートを選んだ。(決して難易度にビビった訳ではない!!)というか、ユリシーズが凄く好きなので死なせたくなかった。ノータッチだった会話スキルを鍛えたのも一重に彼を死なせない為だ。
大言壮語を語りながらも、計画に詰めが甘く、その上動機が矮小で伝える言葉を持たないボスキャラは他ゲーで腐る程見てきた著者としては、これ程迄に説得力に溢れたボスを見たのは初めてであり、非常に衝撃を受けた。ユリシーズを超えるか、彼と双肩を成すボスとは今のところお目にかかったことはない。
>>31
26を書いた者です。ご指摘有難うございます。成る程、確かに似てますね。灯台もと暗しでした。
>>26
確証はないが日本語版はおそらくガービーの声優さんだと思われる
作中のユリシーズとの会話では
・名前は歴史の本から取った旧世界の名前
・旧世界が炎に包まれる以前に存在した、大昔の人物
・神話とならず記録が残されている
・戦争の指揮官
・戦後病気により死亡
と語っていることから、ギリシア神話のオデュッセウスとは考え難いが。
ちなみにユリシーズ・グラントの方は1800年代のアメリカに実在しており、南北戦争の北軍の将軍だった。戦後大統領(無能)になりその後喉頭癌で死亡している。
彼の自称はオデュッセウスの方です。
作中でも言ってるので。
名前の元ネタは恐らくオデュッセウスではなく南北戦争北軍の将軍であるユリシーズ・グラントだと思われる。
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それにしてもユリシーズの日本語版声優の方は一体どなたなのだろうか?とても低く、鉛のような重みがありながらも独特の感情表現力を感じる。ユリシーズはマスクありきのキャラだけに、あの耳に残る声とのビジュアル面での調和が見事に一体化している。完全に個人的感情で持ち上げさせて頂くが、ユリシーズのキャラを演じる上では唯一無二のキャスティングと言っても過言ではない。
浅慮で恐縮だが、私が存じ上げる限りでは、他の吹き替えやナレーション、アニメ作品での聞き覚えがない。
『NV』の声優キャスティングがどのようなオーディション、又は他の経緯で決定したのかは存じないが、少なくともユリシーズの声優をこの方に決定するという英断には素直に驚嘆する。
「最大級の賛辞を贈る!」と言った所か。
完全に推測だが、New Vegasのクエスト名の元ネタ等を考えるに、
アイルランドの作家、ジェイムズ・ジョイスをモチーフに生み出されたキャラクターと思われる。
※ちなみに「ユリシーズ」が代表作として知られている。
どことなく複雑で、妙に多面的で、少し特異で、奇妙な難解さ。
ジョイスの文体とユリシーズの語り口には共通点が多い。
率直に言って彼の特徴的な言動と声はよく噛み合っていてかなり好き。再ロードして何度も聞いていた事がある。
厨二厨二と指摘されたらそれまでなのだが、セリフは哲学的なイメージを纏っており、俗に言う所の痛々しさよりも、間接的な説明に内包するユリシーズの細かなバックボーンを垣間見る事が出来る。彼のセリフは彼の辿った旅の縮図なのだから、多少回りくどいくらいで丁度いいのだ。
もっとわかりやすく話せと言われがちな彼だが、一応ちゃんと説得することも可能。
道中に落ちている彼のログをすべて拾い上げて、そこに書かれている内容を正しく理解した上で、ユリシーズの問いかけに正解の返答をし、自分は軽はずみな行動はしていない、責任についても感じているし君の言いたいことは理解できる、という態度で望むと和解ができる。
彼の口から運び屋の様々な過去が語られるが、実際に会ったわけではなく足跡を追って彼なりに推理した結論なので、そんなん知らんわで済ませても特に問題はない。
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彼のあの特徴的な髪型は顔とマスクとの一体型の装備扱いで、コンソールで無理矢理剝いでやると↓こんな感じの顔になる。
https://static.wikia.nocookie.net/fallout/images/d/d6/Ulyssesunmasked.png/revision/latest/scale-to-width-down/268?cb=20120830131448
来い、一人ぼっちのまま殺してやる
戦争が変わらぬというなら、我々人が変わらねばならん。
ユリシーズのラストメッセージの一文である。
War.. War never changes.
このFalloutのメインテーマに対する一つの回答なのだが、日本語版ではこれが人は過ちを繰り返すと意訳されており、わりと台無しになってしまっている。
さすがにLonesome RoadのEDではこの意訳は使われてないようだ。
しかし、やはりまた人は過ちを繰り返す。
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いわゆる海外の厨二的キャラらしく、ひたすら迂遠な言い回しは狙ったもので英語圏の人達でも今一言ってることがわからないらしい。
取り合えずわかるのは、運び屋という個人が国を作り、またその国を滅ぼしてしまったことに対して自信の影響力を認識させ、彼の取る立ち位置を問いただすというような感じのもの。
運び屋に対しては賞賛や畏怖、または復讐心など色々な要素が見て取れるが、プラチナチップの仕事の危険性を認識して「土地に殺させる」という復讐を考えたり、一発の核だけでモハビのNCRを破壊しようとするなどの間接的に手を回す行為を運び屋から教わったことだと語るなど、奇妙な尊敬のようなものも感じ取れる。
ユリシーズはいわゆるメタキャラとして設定されたキャラなのではとファンコミュの間では語られており、興味本位に介入し、気まぐれに助け、何の意味もなく破壊行為を行ういわゆるよくあるプレイに対して、もっと自分の行動に責任持てよ、と律するための存在だといわれている。
ある意味シリーズ全体に対する皮肉的な意味を持つキャラクターである。
言い回しが詩的すぎると言うか電波と言うか……とにかくわかりにくい。
Fallout New Vegas最後のDLC、Lonesome Roadに登場するキャラクター。
ラスボスであり、ある意味導き手。
プリムという多くの運び屋が序盤に立ち寄るであろう町や、DLC第一弾から重要人物達より語られる、もう一人の運び屋の正体でもある。
その能力たるやSPECIALの数値ALL10、戦闘系スキルALL100というジョシュア・グラハムや本編におけるラスボスたちをも上回る人外。
正面から戦うとなると取り巻きのアイボットによる援護を受けつつ、12.7mmマシンガンによる正確な射撃を加えてくるため、インプラントガン積み、強力なPerkをあらかた習得した運び屋でさえ苦戦は必至。
幸い、会話前にスニークアタックが可能なので二週目だったり、道中での遠回しで抽象的な物言いにイライラさせられた運び屋からは狙撃されたりヌカランチャーをぶち込まれたりする。
或いは、難易度最高のスピーチチャレンジを何度もクリアする必要があるものの、説得して味方に引き入れることも可能。直後のエネミーラッシュに加勢してくれたりする。
その場合は、クリア後に落ち着いて会話することも可能で、定期的に物資を提供してくれる。また、DLCの舞台であるTheDivideからモハビへ、強力なアボミネーションが進入することがないよう番人をしてくれているそうだ。
NV自体がヴァン・ビューレンの残滓を紡ぎ合わせて作られた作品なことを考えるとユリシーズはオデュッセウスをモデルとしているであろうことが考えられる。
なんと、ヴァン・ビューレンにおいて、主人公が投獄されている牢獄のメインコンピューターにして物語の根幹となるZAXコンピューターの名前がなんと「オデュッセウス」なのである。