ディック・リチャードソン

彼から重要アイテムである大統領用のアクセスキーが手に入るのだが彼からスリ取ろうとしても何故かスレないしもちろん滅茶苦茶大切なものなので会話で言いくるめて使ってもらったり手に入れたりすることが出来ない
なので世紀末的に彼の背後から忍び寄って頭への弾丸と交換で譲り受けるのが正しい攻略法であるのだが彼は意外と豊富なHPを持っていてガウスライフルで眼を撃ち抜かれても生き残ることがある程度には頑丈だ

アメリカの後継たる組織エンクレイヴの大統領たるものこれくらいタフでなければ務まらないのだろう
敬意をもって起動させた時限爆弾を彼のポケットにプレゼントしてあげたり日頃の疲れを取ってもらうためにスーパースティムパックをこっそりいっぱい注射してあげることも推奨される

確かホリガンが起動させたのは自身の特注パワーアーマーの自爆装置で本拠地の自爆装置では無い…
無いが、どちらにせよ原子炉暴走＆アーマー爆弾のダブルパンチを食らった本部に明日は無かった

ファーストネームがディックなだけに彼のエピソードを知ると本当にDick(チ○ポ野郎、転じて嫌なやつ、胸くそ悪いやつなど)だなと感想を抱かざるを得ない。

ちなみに本名は「ディック・リチャードソン・ジュニア」。
父親の「ディック・リチャードソン・シニア」は先代大統領にあたり、息子の大統領選出に際して「援助」と「政治的圧力」を行っていた（Fallout Bible 0より）。
つまり事実上の世襲政治家であり、「エンクレイブは民主主義の組織」とはなんだったのか考えさせられる。
また通常合衆国大統領の任期は三選不可の8年間（2期まで）だが、リチャードソンは2220年から選ばれし者によって抹殺される2242年までの22年間（6期目にあたる）に渡り大統領職についている。

本拠地爆発の原因が主人公とラスボス（ホリガン）の行動というのはなかなか珍しい。

というかなぜ大統領はホリガンに基地の自爆装置をつけたのか・・・

ちなみに強毒性のFEVとは正式にCurling-13と呼ばれる株で、
3でエデン大統領も主人公に渡そうとした改良型FEVの前身である。
曲がりなりにも”汚染された”個体にしか影響しない改良型と異なり、Curling-13は汚染非汚染
問わず全てのヒト遺伝子のタンパク質を攻撃し、多臓器不全により死に至らしめる。

つまりこれを大気中に放出した場合、エンクレイヴ施設以外の全ての地球人類が
苦しみぬいた挙げ句に根絶やしにされるという狂気の代物である。

3ではエルダー・リオンズから、NVではエンクレイヴ・レムナントからリチャードソンに関する話が聞ける。

優生学路線を突き進んだせいでいろんな意味で最悪の手段を選んでしまった人。
ウェイストランドは大絶滅の危機に襲われたが一方でエンクレイヴは怒りに燃える選ばれし者を敵に回すことになり最終的に海の藻屑となった。

Fallout2の終盤に登場するキャラクター。
3にも登場する敵対組織エンクレイヴの全盛期時点での大統領で、
2のラスボスであるフランク・ホリガンも彼のシークレットサービスの一人である。

連続6期大統領を務めている強権的な指導者で、ザ・マスターの軍勢と比べると見劣りするものの
最低でもVault一つと村一つの全住民がエンクレイヴ部隊により拉致された挙げ句人体実験に
使われ、マリポーサ基地ではスーパーミュータント第二世代が発生する事態にまでなっている。
実験により完成した強毒性のFEVを用いて地上の人類を含むミュータントの”最終的解決”を目論みた。

しかしFEVが放出される寸前で選ばれし者が突入し、まず本部施設の原子炉がメルトダウン。
更に敗北したフランク・ホリガンが自爆シーケンスを起動した事で計画諸共海の藻屑と消えた。

大統領の痕跡は、2のエンディングの中ですら子供騙しのお化けとして語られるのみである。