オスロウのオフィスの記録

このホロテープのある部屋は、ミニッツメンルートだと行く必要がない。
エンディング後荷物が重く早く拠点に帰りたいという将軍の中には部屋の存在にさえ気づけなかった者もいる。

人は立場の違いにより見えるものが違う。同じものを見てもこれまでに積み重ねてきた経験の違いから違った推論をする。

人類の利益のために開発していたベリリウム撹拌機。だが戦争で国が滅びたら人類の利益以前に開発研究の成果は破壊され、無くなってしまう。
軍から莫大な金を得れば、それを投入してこれまでの研究をさらに広げ、深めてさらに人類の利益を追求することができる。

組織では決定に反し、その遂行を妨げる者は最終的には排除されるしかない。のちのウェイストランドで主流になる殺害ではなく文明社会流の追放であったのはカール・オスロウの良心と自分が正しいという確信の現われだろう。追放が私利私欲のためで違法なものなら、訴追されるリスクがある。

マスフュージョンビル最上階、ターミナルそばの作業台に置かれているホロテープ。

タイトルの通りカール・オスロウとDr.チャンドリッチの口論が録音されている。
カールが以前から企んでいたベリリウム撹拌機を軍に売却して莫大な利益を得る計画が
Dr.チャンドリッチの知る所となり、このテープの内容の通り糾弾されるに至った。
カールはCEOの権力を悪用しチャンドリッチを追い出したが、残念ながら成就する前に
グレートウォーが勃発、現金を得ることはなかったようだ。