遊歩道

この公園が作られるより以前のノースエンドやバックベイはとりあえず
マサチューセッツ開拓地に渡っては来たものの、あまり収入がない人たちが
多く住んでいた事もあり、「ロンドンのスラム街にそっくり」と言われていた。
当然スラム街では犯罪や浮浪児がよく見られたが、こうした問題について、当時は
一部人種の移民が怠惰で悪事を働くせいである！と主張する人も少なくなかった。

しかし、一部の志ある政治家や資産家達が集った事により、子供たちに安全な遊び場を、
全ての人に文化的な活動をという目的を掲げて一帯の公園化、文化施設建設が進められた。
特に100万ドル出資したヘレン・ストローや、自身の遺産は公共事業に使うように
言い残したエドワード・ハッチなどが有名である。前述のハッチ・メモリアル・シェルは
後者のお金により作られた施設のため、氏の名前が残されている。

現在はスーパーミュータントやらレイダーがうろついており、お世辞にも治安が良いとは
言い難いが、看板が残っている事などからかつて遊歩道だったことは知られているらしい。
そのせいか、ダイヤモンドシティガードがチャ―ルズ川を越えて歩いてくる事を
「ハイキング」と表現するセリフなどがある。

ボストンのチャールズ川沿いにある地区。西をフェンズ、南をバック湾、東をビーコンヒルに囲まれており、範囲は狭い。対岸のケンダルとは橋が無いので行き来できない。
遊歩道は意訳で、英語表記はEsplanade（エスプラネード）。

主要ロケーションはチャールズビュー野外劇場、ハルシジェン社で、あとはいくつかのマップに登録されないロケーションがある程度。存在自体知らない人もいるかもしれない。


現実ではチャールズビュー野外劇場一帯がチャールズ川遊歩道（Charles River Esplanade）という公園になっている。
1910年のチャールズ川ダム橋(*)建設に伴い造られた堤防が始まり。1930年代に2倍ほど拡張され、木が植えられたり、小道が整備された。1941年にはハッチ・メモリアル・シェル（ゲーム内の野外劇場のモデル）が建設されている。
余談だが現実の行政区画だと野外劇場がビーコンヒル、それ以外はバックベイに属している。

(*) Charles River Dam Bridge, 公式にはCraigie Bridge。ゲーム内ではサイエンスセンター・ギフトショップの隣にある跳ね橋として再現されている。