ナット・キング・コール

FalloutシリーズだとOrange Collared Skyを歌っている人という扱いなのだが、
40年代～50年代の文化的大英雄で、それまで黒人しかやらない/聴かないと
言われていたR&Bやブルース的な要素をロックンロール・ポップスに持ち込んだ
アーティストの1人。前述の通り、彼の音楽は特に白人の間でも支持を受けていたが、
強硬な保守層からは依然として黒人音楽なんて認めんぞ！！みたいな圧力・追放運動が
あったことや、50年代後半～60年代初頭には著名アーティストの引退・早世、
（彼が無くなったのも1965年の事である）スキャンダル等によりテレビやラジオからは
尖った音楽は締め出され、当たり障りのないものばかりが流れるようになってしまった。

…かと思いきや、一度世の中に出たイケてる音楽を圧力程度で封じられるはずもなく、
黒人音楽の要素を取り入れた物はイギリスの若者に飛び火。60年代～70年代になると
ビートルズやザ・フー、ローリングストーンズみたいな誰でも知ってるレベルの
超超有名アーティストが登場し、止められない流れとなって70年代以降に続く事になる。

リトル・リチャードやチャック・ベリーといった黒人アーティストや、
自身が批判される事を恐れずに黒人音楽扱いされていた物を世に広く紹介しまくった
ラジオDJのアラン・フリード等と並び、こうした激動の時代に活躍していた人物である。
余談だが彼が最後に発表した『L-O-V-E』はオシャレなメロディラインが人気で
今でもCMや替え歌として使われていたりするので、原曲が彼である事を知らないだけで
聴いたことある・・・という人は結構多いかもしれない。

余談だか初めて白人たちに広く気に入られた黒人シンガーでナタリー・コールは彼の娘。持ち前のボイスを維持するために一日にタバコのKOOLを何箱も吸っていたがそのせいで早世してしまったと言う逸話がある。

決して物体を分解したり元通りにしたりする能力の事ではない。あくまでそれの元ネタなだけである。

トラビスのラジオで聴くことのできる「Orange Collared Sky」だが、この曲はNV本編では流れていない。
英米でやっていた、NVのテレビCM（60秒バージョン）用BGMとして流れたのである。
URLはこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=KZlDxPsJp7I

先が見えないニューベガスでは
「Love Me As Though There Were No Tomorrow」と教えてくれた。

1950年代に活躍したシンガー。
本作では「Orange Collared Sky　/　オレンジカラードスカイ」がダイヤモンドシティラジオにて聞くことができる。