タブー・タトゥー

上述の水兵が描かれている絵はコンセプトアートにフルバージョンが掲載されているが、
背景にゲーム中に登場しない図柄がいくつか書かれている。
これらのものに関しては、#3~#8がボツデータとなっていたようで、
タトゥーデータこそ無いものの雑誌だけは内部にデータが残っている。

ボツになった理由としては彫り師界のレジェンドであるセーラー・ジェリーが
考案した図柄に対してあまりにそのままだったためであると思われる。
多くの彫り氏が氏の考えた図柄を安易にコピーしていたが、
本人はこれを非常に嫌っておりコピーを入れている客は徹底して断っていた程だった。

図柄の一つにパワーアーマーのヘルメットを被った猿がOの部分をケツ穴に見立てて
「ANCH"O"RAGE」と書かれた尻を丸出しにしているものがあるが、
これも氏のトレードマークとして知られていた「アロハモンキー」の図柄のパロディ。

ロード画面に時たま表示されるムキムキの二の腕に入れ墨をされている水夫さんのイラストの元ネタは、POST紙の表紙を手がけていたアメリカのイラストレーター、ノーマン・ロックウェルの作品である。水夫さんの背景の青い半円のようなものも彼の表紙のバックでよく使われていた。画像はこちら。
https://d3h6k4kfl8m9p0.cloudfront.net/stories/ChE.Dwz5OEspncgfe-4ndg.jpg

falloutシリーズの中にもちょこちょこと彼の作品のオマージュが存在し、海外ではロックウェル風に描いたfallout4のイラストなども出回っているので比較してみると面白い。fallout4 rockwell またはfallout evening post と検索すると見られる。

タイトルに「Taboo」と入っている通り普通に考えるとかなり変な取り合わせの
デザインが多いためやらかしタトゥーを紹介する雑誌だったのかもしれない。
ゲーム中では以下のものが入手可能だが、番号は飛び飛びになっている。

・#1：マス・パイク・トンネル内　中間あたりにある通路、盗品の隠し場所付近
クローバーと鳥の叉骨（幸運のシンボル）と不吉な数"13"の組み合わせ

・#2：シケット・エクスカーベーションズ　採石場の崖際にあるトレーラー内
からみ錨。アメリカでは海軍関係者や船乗り、そうした家族を失った人が
メモリアルタトゥーとして入れる事が多いデザインだが、
111は陸軍出身orその配偶者である。

・#10：コンコード市民アクセス　スカベンジャーの寝床と思われる場所
イーグル。自由のシンボルのためアメリカでは非常に人気があるが、
首につくため非常に見づらい上に首の皮膚に合わせて図柄が伸びてしまっている。
しかもなぜかカートゥーン調。

・#12：アイリッシュプライド造船所　室内、中央ドックにある船の中
放射性物質マークの中心がドクロになった図柄。戦前は好んで入れる人は
居なかっただろうが、ある意味世紀末っぽいデザイン。

・#16：Vault81　美容室の中
上下逆さになった馬の蹄鉄（幸運のシンボル、逆さにすると不運になるという）、
更に"Bad Luck"というダメ押しの文字。
ちょっと二つ名っぽくてカッコイイかもしれない。

リーゼントのドクロが表紙のものには右下に同社のTES:Ⅴ,SkyrimのPVにも登場した鉄の兜を被ったキャラの絵が描かれている。

我らが現実日本に同名の漫画が存在するが、もちろん別物である

ロード画面でものっそい痛そうな顔でムキムキの二の腕に入れ墨をされている水夫？さんが表紙の本誌がたまに表示されるので、割と印象に残ってる方もおられるのではないだろうか

顔の整形手術で変更できるユニークな顔用のタトゥーが追加される雑誌。
WT:0 VAL:100 全5冊