うるう年

ちなみに日付関連でだが、Fallout 3のDLC 「Point Lookout」では、舞台のポイントルックアウトに着くまで船で1か月かかるのだが、12月31日に船に乗ると13月31日になる、ということがあった。

多くのプログラミング言語においては、日付や時間に関するクラスとそこにおける計算、表示などの体系が標準装備あるいは選択的に提供されていて誰でもその恩恵を受けることができる。
プログラミングの勉強をした人ならわかると思うが、日付関連のクラスと計算、表示系を自作しようとするとなかなか面倒であり、デバッグもきちんと行わないと思わぬ設定ミスをしてしまうこともある。

本作が独自の暦を導入しているとすれば、通常の暦を誤用しない注意力も含めて相当な苦労であり、独自暦採用の背景を含めて興味深い。

本作においては現代日本とは異なる暦が用いられているようである。
太陽暦において地球の公転周期が正確に365日ではないことにより、常に一年を365日としていては誤差が蓄積し、日付と季節との関係性がずれていってしまう。現代の太陽暦ではそれを修正するために366日からなる「うるう年」を一定規則のもとに配置している。
現代日本で用いられている暦では
①　4年に一度、西暦年が4で割り切れる年はうるう年とする
②　ただし西暦年が100で割り切れる年は①の例外とする
③　ただし西暦年が400で割り切れる年は②の例外とし、うるう年とする
ということになっており、うるう年においては2月に29日が存在する。

ところが、本作でゲーム開始からほどなくして訪れる2288年は上記規則に従えばうるう年であるところ、本作では2288年2月28日の翌日は3月1日となっている。