カール・オスロウ

元々はポセイドンエネルギーの社員だったが、同社で開発した技術が
軍に渡り人殺しに使われるのを嫌って退社したという経緯があるらしい。
マスフュージョン社は「核融合でクリーンなエネルギーを作る」という立派な志の元に
創設されたようだが、実際には核融合ではなく核分裂を利用した
エネルギー供給方法により商業的成功を収め、マサチューセッツ州の
電力供給会社として非常に大きなシェアを誇っていた。その影では
放射性廃棄物を不法投棄しまくっており、連邦各地にその隠蔽の痕跡がある。
一方、社名の通りの核融合に関してもきちんと研究を続けていたが、
カールはこの技術を軍に売却して利益を得る腹積もりだった為に
前述のDr.チャンドリッチとの衝突が起こったようだ。

いち研究者だったころはきちんと倫理観を持っていたようだが、
CEOという立場で会社を経営するようになると自身が嫌っていたはずの
ポセイドンエネルギーと全く同じ事をしてしまう…という皮肉な運命を辿った人物。