司令部のターミナル

タガーディズ・サンダーという数名の米軍レンジャー部隊が、本家に負けず劣らずの「BOSアパラチア支部」に成長していくまでの過程を示してくれる記録。

軍隊らしい厳しい方法と基準で生存者たちを選抜していた様子が伺える一方、脱落者や脱走者も多かった模様。この辺は脱走兵をかばおうとして結果的に生き残ったヴァーノン・ドッジの証言とも一致する。
…生き残るだけで精一杯、腹いっぱいの飯など夢のまた夢のウェイストランドで、よくもそれだけのことを入隊希望者に強制することが出来たものである。あるいはだからこそ、パワーアーマーさえ保有する武装勢力に何としても加入したいと思う人間は後を絶たなかったのかもしれないが。

上等兵たちが卒業し、タガーディズ・サンダーに加わることを報告できて喜ばしく思う。彼らが価値ある兵士であることを証明し、ロジャー・マクソンが打ち出した理想を重んじることを確信している

兵士を探しているという噂が広がれば、新兵がキャンプ・ベンチャーに現れる。彼らはサンダーに必要なものを熱心に学ぶ。その一部は軍人上がりだ。おそらくは爆弾投下後に失った、組織という感覚を再び得たいのだろう

おそらく数年もすれば、この集団を軍隊と呼べるようになるだろう。それは大変な偉業だ

予想通り、新兵は4人に減った。訓練を加速するようタガーディにプレッシャーをかけられているが、できる限り迅速にやっている。新兵の準備ができたと判断するまで待ってくれると彼女は言っていた

唯一の障害はパワーアーマーのパーツ不足だ。新兵は油圧をかけすぎるので、修理するまでスーツが使えなくなる。替えを求めたのだが、タガーディは現場の兵士に回したいという。今は、あるものでなんとかするしかない

死亡に関して、新兵の逝去は残念であるものの、驚くことではないと述べたい。激しい訓練計画によって被害は予想されていたし、これからもあるだろう。戦闘に備えさせるため、新兵には敵目標に対する実弾発射訓練を行わせている。完全な戦闘準備を確実に整えさせるには、これが唯一の方法だ

亡くなった新兵の葬儀に出席してほしいとタガーディへ正式な要請を送った。うまくいけば彼女も出席できるだろうし、この悲劇を過去のものにできる

先月は9人の新兵がベンチャーと契約し、2人が既に抜けた。残った6人のうち、見たところ4人はサンダーに加わる価値がありそうだ。あとの2人は、おそらく週末が来る前に脱落するだろう

ここで尊厳を得る唯一の道は卒業することだ。努力賞はない

タガーディがキャンプ・ベンチャーに責務を果たすようオンラインで命令してから29日が経った。完全に作戦行動が可能であることを報告できて光栄に思う。空軍なしで即席の計画を立てなければならないが、他の用意はすべてできている

確実に生き残れるよう、タガーディは本物の兵士を必要としている。傭兵でなく予備役でもない、効率と決断力と闘志に満ちあふれた、冷血な殺人機械だ。それを彼女に与えようとしている。エリート中のエリートをだ

「新兵のE・フィッシャーは無許可離隊した」と言うのはかなり控えめな表現だ

卒業の一週間前、E・フィッシャーは期待に応えていた。しかし昨日の朝、当直士官はE・フィッシャーが行方不明になったと報告。奴と一緒にコンバットショットガンが一丁、弾薬が10箱、サルベージ用偵察地図、その他の備品も消えていた。してやられた

追跡しようとしたが、荒れた境域のふもとで見失った。レイダーどもが始末してくれることを願うが、爆破工作の高度な訓練を受けたレンジャー（候補）が消えたと思うと言葉がない

明日、新兵募集戦術について中尉と話そうと思う。今回は話を聞いてくれればいいが

手紙を送る相手がいない。K・ケリーのことはよく知らなかった。俺たちは皆ショックを受けてる。彼女は予備兵で、力をつけてきていて、皆に好かれていた。グラントが彼女の死体を見つけた

彼女の私物を調べてみると、多くの親族を亡くしているようだった。それも近しい人たちをだ。そうは見えなかったが、彼女はそれを深刻に受け止めていたようだ。俺たちが残してきた墓だらけの世界を思うと、もっと多くの兵士が安易な解決策を取ってもおかしくないんだろうな

最後のミッションがうまくいくことを祈るよ、K・ケリー

これは最終戦争以降で私が出す最初の訓練勲章だ。それだけの価値がある。モレノが彼を見つけたときは、そんな風には見えなかったが、テックスには資質がある。彼のように訓練を受ける者を見たことがない。年齢を思うとなおさらだ

ハンターズビル近くのスーパーミュータントの動きが激化しているため、現在のクラスは基礎訓練を1週間短縮しなければならなかった。だが、テックスは力を発揮しただけでなく仲間をよく助けた。パラディンに彼を迅速に昇進させるよう進言した。生まれながらのリーダーであり、51-bにおいて人の到達できないセンスを持っている

親父は俺は絶対に士官になれないと言った。俺たちみたいなたかり屋は、絶対に何物にもなれないと。親父は間違ってたようだ

サンダーは、俺たちがウエストテックで見たことで頭を悩ませている。FEVの実験だ。だが、後戻りはできない。将軍を見つけたとしても、命令を受けられるだろうか？ 今はロジャー・マクソンが俺たちの最後方にいる。命令系統が確立された

あのグラントのことは考えが変わった。奴にも餌をやらなきゃならないが、俺たちをウエストテックに案内してくれたんだ。それに多くのことを分からせてくれた。少尉の意見は正しいのかもしれない

キャンプが軌道に乗ったら、業務日誌を始めよう

我々は今やB.O.S.となった。現状は訓練法に必要な変更の詳細を議論しているところだ。肉体的スキルの強化は現状維持で、私が指導する。他の訓練の変更については、パラディン・タガーディがエルダー・マクソンと調整する

現在のクラスが戸惑っているのはもっともだが、我々は必ずや成し遂げるつもりだ

パラディン・タガーディとB.O.S.の階級について長時間話し合った。仲間たちと違って、私は概ね不満はない。スクライブ、ナイト、エルダー。どれも立派な名前だ

だが従者は？ ベルモンテが、従者とは何なんだと私に尋ねてきた。従者とは、騎士になるために訓練を受けている若く高潔な若者たちのことを指す。大の大人をそのように呼ぶのは侮辱に過ぎない

どうやら議論は功を奏したようだ。パラディンは階級の呼称変更についてエルダー・マクソンが別の考えを持っていると言っていた。今のところは、部下にこれまでに行われた変更をまとめさせているらしい

キャンプ・ベンチャー、司令センターにあるターミナル。
投稿者である訓練司令官はテッド・ウィルソンと推測されている。

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B.O.S.専用
キャンプ・ベンチャー訓練司令官のターミナル

[個人メモ]
- [従者と階級] >>2
- [B.O.S.] >>3
- [トレーニングの開始] >>4
[保存された報告]
- [2086年3月26日：テックス・ロジャース] >>5
- [2083年11月9日：K・ケリー] >>6
- [2081年1月3日：E・フィッシャー] >>7
[上等兵の任務ログ]
>指揮要員のみ
- [任務ログ THNDR8107A] >>8
- [任務ログ THNDR8234A] >>9
- [任務ログ THNDR8881A] >>10
- [任務ログ THNDR8708A] >>11
- [任務ログ THNDR9114A] >>12