サム・ブラックウェル

クイン・カーター記者によるチャールストン・ヘラルド紙のインタビューによると、サムは「自由契約の鉱山労働者とガラハン鉱業やホーンライト・インダストリアルといった地域の有力企業との関係を仲介していた」とあり、労働組合での活動が政治家としてのキャリアの始まりだったという。世襲でも上流階級出身でもない、一代成り上がりの左翼政治家だったが、人間vsロボの労働問題が紛糾していた当時の時流に乗って「73%という信じられないほどの人気を示して当選した」とも記されている（「上院議員の再選運動中に」ともあるから人気急上昇の時点で既に議員だったのかもしれないが）。

キャンプ・マクリントックでの愛国心訓練にあるように、労働組合活動をやろうと考えただけで共産主義者扱いされる世界設定の中で、保守派の象徴であるエンクレイヴがガチガチの体制側で支配者層専用なホワイトスプリングバンカーへの招待状を贈ってまでサムを懐柔しようと企んだあたり、彼の存在と指導力をどれだけ脅威に感じていたかが窺えよう。

まあ、いくら核や怪物から安全そうであろうと、ノコノコ招かれて行こうものならすぐ暗殺されそうではあるし、仮にバンカー内での命の保証がされても、自分とは経歴や価値観が正反対な連中に混じって何年も籠もっていたらそれはそれで息苦しい生活が続くだろうから、サムがこの招待に応じなかったのも当然か。

>>12
ご指摘と補足をありがとう
エージェント・グレイのホロテープの内容をすっかり忘れていた…したり顔でサミュエル生存説を語ってしまって恥ずかしい限り…

エージェント・グレイがホロテープで語り始めにサム・ブラックウェルを始末した事を記録している途中でデスクロー無力化装置が故障してデスクローに襲われた形なので10mmを持った骸骨はサムで間違いなかったりする
これでスコーチ探知機の開発等が大幅遅れるのでエッカートが有能すぎた。

彼と娘のジュディ・ブラックウェルが隠れ棲んでいたバンカーには、10mmピストルを片手に白骨化している死体がある
目の前の机の上にはエンクレイヴからの「警告」のホロテープが置かれており、愛する娘を守る為に、サム・ブラックウェルは自ら命を絶った…ように見える状況が作られている

ターミナルを覗けば分かるが、娘のジュディは病が原因で亡くなっている
ホロテープの内容は「娘の動向は監視している。手を引かなければどうなるか分かるな？」といった脅迫の類である
サム・ブラックウェルは娘の死後も行動を続けており、その後の行方はハッキリとしていないが、少なくとも脅迫に屈して命を絶った訳ではないのは確実だ
何より彼は一度、エンクレイヴのエージェントを殺害し、それを獣にやられたかのように「あまりにも上手く偽装し過ぎ」ている
ここまで話を纏めた上でもう一度白骨化した死体を見てみよう
さて、この「死体」は一体誰なのだろうか？

ラスティ・ピックの地下室にあるミック・フラナガンのターミナル(ハックレベル1)に名前が載っている

>3
国家事業のVault側の立場にいた監督官は風評でしかブラックウェルを知らず
彼の属したフリーステイツを売国奴テロリスト集団と蔑視していたため
「こいつらの地下壕なんてVaultに比べたら大したことないわオホホホ」と
早々に捜索を打ち切ってしまった様子。
彼女はその後、ミサイルサイロに侵入するため軍階級IDの捏造方法を求めて
米軍が母体のBOSの拠点跡を右往左往することになる。

真面目で善良な現場責任者に過ぎない監督官には想像の埒外だったろう。
軍や政府を陰から牛耳り階級操作の権限を持つ組織からブラックウェルに
秘匿Vaultへの招待状が懐柔のため届いていたこと、それを罠だと思い込んだ彼が
組織を告発して市民に警告を残しつつ娘と共に失踪したために汚名を着せられたこと、
娘の死を悼んだ彼がアルツハイマーで薄れゆく記憶の中で
二人で隠れ住んだ地下壕の奥底に秘匿Vaultへの鍵を封じたことなど…

組織間の不信・不和こそアパラチア壊滅の原因と糾弾しつつ使命に奔走した組織人の監督官だからこそ
組織を裏切りつつ娘と共に生き延びることを願ったブラックウェルは理解できず、
ミッシングリンクを埋める任務はResidentに委ねられた。

個人的にはブラックウェルのログこそホロテープで聞きたかったな。

娘のジュディ・ブラックウェルは「退行性神経症」に関することで病院を訪れていたことが、サム・ブラックウェルのバンカー内で見つかるホロテープから確認できた。
思考をはっきりさせるためにメンタスが必要なことも含め、彼は神経性の病気を患っていた可能性がある。

自身のバンカーに娘のジュディス・ブラックウェルと共に避難していたが、その頃から頭がぼんやりとしてしまう症状を頻繁に発症するようになってしまう。
サム・ブラックウェルのバンカーにはそんな彼の生活を助ける目的で書かれたメモ書きが大量に存在している(娘の手による物かもしれないし、ぼんやりしていない時の彼自身の手による物かもしれない)。
また、Vault-tec大学の学生だったジュディスは自身の薬学の知識を活かし、彼の病状を緩和するためにはメンタスが良いことを突き止め、おまけにメンタスの模造品を製造するためのレシピさえ編み出していた。

海外ドラマの主人公みたいなムーブしてる人。
奥さんと別れたのは巻き込まないためか……

ローリー・クレイの40年来の親友らしく、フリーステイツの崩壊時には失踪していた。
それについてローリーが独白したホロテープが存在する。
フリーステイツの主義上仕方ないとはいえ祖国アメリカにフリーステイツ、二度の裏切りを重ねた彼は…。

フリーステイツのメンバー。核戦争直前にその事がバレたようだ。
監督官曰く「裏切り者のサム・ブラックウェル」

彼について調べるクエストの名称「UNCLE SAM」共々、
アメリカ合衆国を擬人化したキャラクターのアンクル・サムが元ネタだと思われる。

上院議員。エンクレイヴと繋がりがあり、residentは彼の情報を追跡することでバンカーへ辿りつき、ホワイトスプリングの情報を得てエンクレイヴのバンカーへ向かい、MODUSと対面することとなる。