ウェイストランド

キャピタルのように荒廃しておらず、ヒャッハーも少ない。
モハビのように組織間でギスギスしておらず、凶悪な生物の跋扈もない。
連邦のように謎の組織が暗躍することはなく、それに怯えることもない。
なんやかんだ全ての派閥や人々がそれなりにうまくやっており、他の地域では滅多に存在しない「お祭り」イベントを皆で楽しむ余裕すらある平和な地域、アパラチア。

しかし毎日何発もの核がスナック感覚で投下され、スーパーミュータントもドン引きする変異の塊と化した自称人間が跋扈し、数値的にはシリーズ最悪のRAD汚染なブラストゾーンへ嬉々として飛び込み狩りをして素材を漁り、シリーズでも最高クラスの戦闘力を持つボス級アボミネーションが現れたら怯むどころかレジェ掘りがどうとか債券がどうのとか言いながら目を輝かせて殺到していく。

今までの作品とはまた違ったベクトルでぶっ飛んでいる・・・。

ウェイストランドといえば荒れた大地に戦後の新秩序、あるいはレイダーのようなゴロツキ共、といった印象なのだが、少なくともゲーム内資料では（特にレイダーが）過去作よりずっと戦前の秩序や思考を残してるのでそんなにウェイストランド感が無いのがアパラチアウェイストランドであった。緑も多いし。
しかしスコーチスパミュ他、レジデントを自称する謎のアボミに日夜降り注ぐ核兵器にとぶっちぎりの過酷なウェイストランドへと変貌している。果たして今後入植してくるであろうウェイストランダー（NPC）達はどう思うだろうか？今から非常に楽しみである。

本作初登場のロブコファンのゲームの名称もこれである。

ボルトボーイとバットを持った妙齢の女と眼鏡をかけた黒人とボルトスーツを着たデブと宇宙服を着た猫が表紙。

ボルトボーイ以外の四人の内二人選んで冒険するグロッグナックのゲームの世紀末版。

Fallout世界における最終戦争後のアメリカ全域を示す言葉。
元々は英語で「荒れ地」という意味で、Falloutシリーズの世界観の元となったInterplay社(Fallout1・2の製作元、つまりFalloutシリーズの生みの親)のRPGゲーム「Wasteland」の名前でもある。

頭にその地域の俗称などを付けて特定の地域を指すことが多く、過去作では
Fallout3:キャピタル・ウェイストランド(ワシントンDC)
Fallout NV:モハビ・ウェイストランド(モハーヴェ砂漠・ラスベガス周辺)
が登場している。
Fallout4(マサチューセッツ州ボストン)はゲーム内では単に連邦もしくはコモンウェルスと呼ばれているが、ファンからはコモンウェルス・ウェイストランドと呼ばれることが多い。

Fallout76(ウェストバージニア州周辺)もゲーム内で直接言及されることは(今の所)ないが、4と同じようにファンからはアパラチア・ウェイストランドと呼ばれることがある。