マクベス台本

侍女: ご覧なさい、こちらに来ます。
いつもどおりです。
しかも、間違いなく、ぐっすり眠っています。
じっくり見てください。近くで。

医師: 何をしているんだ？
見ろ、あんなに手をこすり合わせている。

侍女: それはいつもの習慣です、
手を洗っているように見えます。

医師: わかるか、目が明いている。

侍女n: ええ、でも感覚は閉じています。

マクベス夫人: まだ染みついているわ。
消えなさい、染みよ！ 消えろと言うのに！
誰が思ったでしょう、あの老人に
あれほど血があったなどと。

医師: 今のを聞いたか？

マクベス夫人: ファイフの領主には奥方がいた。
彼女はどこへ行ったの？
何てこと、この手は永久にきれいにならないの？

侍女: 言うべきではないことを言ってしまわれた、
それは確かです。

マクベス夫人: ベッドへ、ベッドへ！ 門をたたく音がするわ。
してしまったことは取り消せない。

医師: 夢を落ち着かせる薬を出そう。

トリニティ・タワーで見つかるメモ。
舞台は中世ヨーロッパ。スコットランド王ダンカンに仕えるマクベスは、王を暗殺し自身が国王になることを考える。
妻と協力し暗殺は成功するが、以降マクベスは幻覚を見るようになり、夫人はストレスで夢遊病に侵される。
夢遊病状態のマクベス夫人は、かつての暗殺を医者と侍女の前で暴露してしまう・・・というシーン。

元ネタはもちろんシェイクスピアの『マクベス』。メモの内容はACT V SCENE Iからの抜粋。
著作権は消滅しているので、現在は無料で閲覧できる。
https://en.wikisource.org/wiki/The_Tragedy_of_Macbeth_(unsourced)

以下、メモ全文。途中の「侍女n」は原文のGentlewomanの消し忘れだろう。