ノルウェー

Falloutの世界観は、1940～50年代のアメリカ人が思い描いてた未来図をベースにした、レトロフューチャー観を主軸にしている
で、1940年代のノルウェーだが、「アメリカを引き込み、ロシアを締め出し、ドイツを抑え込む」ために1949年に結成された国際軍事同盟、北大西洋条約機構（NATO）の創設13カ国の一員である

さて、ノルウェーといえば北海油田を持つ産油国だが、ノルウェーの油田は1969年に発見されたものであり、1969年という年はFalloutの世界観から見ると歴史的に新しすぎる
1960年代の実際の歴史とFalloutの歴史が一致していない前例を踏まえれば、おそらくFallout世界の欧州（イギリス、ノルウェー）では北海油田は発見されていない、もしくは発見されていても（現実と違い）とっくに枯渇したと考えるべきだろう
となると……中東で原油が枯渇し、資源をめぐって欧州と中東の間で戦争になった設定が存在する以上、おそらくノルウェーもNATOの参加国として、そして天然資源を持たない国として、資源戦争に巻き込まれたであろうことは想像に難くない

欧州はこの資源戦争の結果、2060年代に中東ともども壊滅的打撃を被ったとされる
世界がほんとうに壊滅した2077年に先立つこと10数年、ノルウェーはとうの昔に壊滅していたのだろう
それでもノーザンスターの乗組員たちは、210年、いや220年以上の年を経てもなお願ったのだ
"jeg kommer hjem"（帰りたい）と

北ヨーロッパの国。核戦争後、この本国がどうなったかは不明だが、ここ出身のレイダーが数名登場する。

FMSノーザンスターはここの国籍の船