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1.名無しさん2022年08月17日 01時03分
イエスマンルートでの最終クエスト。
フーバーダムの戦いに乗じてダムを掌握し、ベガスの独立を達成することが目的である。
選択肢によってはリー・オリバー将軍がダムの上からシュートされてしまうことでも有名である。
このクエスト名の意味は「神でも支配者でもなく」、転じて我々の運命は我々自身で決めるといった具合のものである。
また、アナーキストのモットーとして用いられる語として有名であり、実績/トロフィーの画像もその象徴のマークが付けられたダムとなっている。
アナーキストはあまり馴染みのない存在か、いわゆる世紀末のモヒカン的なイメージで捉えられていることが多いが、その実誕生から現在まで西は南北アメリカ大陸、東は極東アジアに至るまで、国や戦争などによって自治権や暮らしなどを奪われた人々の最後の味方となってきた歴史がある。
自らの意思でこの結末を迎えた人は、NCRやリージョン、そして旧世界といった大きな存在よりも、もっと小さな守るべき存在を見つけたのだろう。
よく考えてみよう。
NCRもリージョンもMr.ハウスも、一応はそれぞれの理念に従って秩序立った組織を確立しようとして運び屋に手を貸した。ナイトキンですら、デービソンの神がかり的な理性によって何とか秩序立った存在になっているのである。
ではNCRもリージョンもMr.ハウスも否定し、イエスマンを従えた人間が唱える「No Gods, No Masters」とは何なのか。
このタイトルの元ネタはフランスのルイ・オーギュスト・ブランキの発言の一節なのだが、この人物はゴリゴリの極左革命家かつ社会主義者であり、彼の構想した理論の末端にレーニンが…つまりレッド・チャイニーズの系譜が存在する。
彼はフランスの三部会で第一身分だった聖職者と第二身分だった貴族に反発したため、「神も主人もなく(すなわち第三身分…平民があるのみ)」と唱えたのだ。
では、NCRもリージョンもMr.ハウスも否定し、イエスマンを従えた運び屋が想定した"第三身分"とはどれのことなのか。
…それまでの運び屋が各街の問題を恙無く収めていたことを願うほかない。さもなくば荒野に残るのは無法者しかなく、それをイエスマンの権力で取り立ててモハビに君臨する運び屋はいずれこう呼ばれるだろう…"総支配人(ザ・マスター)"と。人は過ちを繰り返す。