ハーシェル・クライン

クラインから聞ける噂話…もといホラ話の一部を掲載。メタい話からレイダーに強盗された話までいろいろ。あとなぜかレジデントはこの選択肢だけ敬語で質問する。

「こんなイカれた話もある。バラモンには頭が2つあるけど、脳みそは1つで…しかも乳房にあるというんだ。本当だよ、ルディが教えてくれた。　ルディと言えば、ペパロニロールの材料について尋ねたことはあるかい? 人肉だ。奴がうっかり口を滑らせて「ピープルロニロール」と言うのを聞いたんだ。本当さ!」

「俺はこう聞いてる。誰もが皆、シミュレーションの中で生きてるって。　そうそ、ぜーんぶ現実じゃない。ここで死んだら、ニュージャージー州ホーボーケンのどこかにあるメモリー・ラウンジで目覚めるってわけだ。　正直、どっちの現実がより酷いか分からんな! どうも、どうも! 俺は1週間ずっとここにいるぞ」

「あー、B.O.S.のことだろ? すべてウソって噂だな。旅芝居をする劇団にすぎないってさ。行く先々の町でイカサマしてるって。　うちの常連さんの1人が言っていたんだが、パラディン・ラフマーニがフロリダで空中ブランコしてるのを見たんだってさ。これ、本当の話だから!」

「お前さん、グールを知ってるだろ? 奴らは爆弾とは何も関係ないらしいな。ヌカ・コーラを飲みすぎた副作用でああなったそうだ。　通りがかりの歯医者の先生が教えてくれたんだがな。甘ったるい飲み物が何年かで歯をダメにして、気づけばパッとグールになってるんだと」

「うちが雇ったアリエスという護衛を知ってるだろう? 奴は変なものについて百科事典並みに詳しいんだ。たとえば未確認生物やエイリアン、キラーロボットとかさ。　いやね、俺にはこういう仮説がある。奴こそエイリアンだってね。爆弾が落ちたときに、あいつの宇宙船は壊され、今は生きていくために仕方なくうちに雇われてるってわけだ。　哀れな奴。故郷の惑星をひどく恋しがってるに違いない」

「噂によるとだな。どうやら、クレーターの連中、あの宇宙ステーションでやってきた宇宙飛行士らしいんだよ…だが、その使命は超極秘なんだそうだ。　まあ少なくとも、以前奴らの1人が俺から金を奪ったときにそう言ったんだ。キャップの使い道は教えられないとも言ってた。「極秘」だからってな」