別れの手紙

予想より遥かにクソ親父だった事にちょっと驚いたり
現状の更生っぷりに感心したり
絶縁状ですら肌身離さず持ってる所に少ししんみりしたり
　
色々な思いが浮かんで幸せを祈りそうになるのだが、そう言えばタフィントン・ボートハウスで……
彼も妻子も徹頭徹尾幸せにならないのがポストアポカリプスの世知辛さである

ビル、
もうおしまいよ。
今回は本気だわ。あなたは結婚したときから変わってしまった。私の知ってるビルは薬物と引き換えにバラモンを売ったりしない。あなたは意地悪で飲んだくれの暴力男よ。もうおしまい。マージーはまだ右目がはっきり見えない。そのことじっくり考えて。自分の娘の視力を奪いかけたのよ？私と子どもたちは出て行くわ。もし私たちを追ってこようなんて考える前に、ラッセルは「もう一度見たら殺す」と言っていたわよ。そうなったら彼を止めないかもね。
- メアリー

ワーウィック農園のビル・サットンが所持している手紙。差出人は妻のメアリー・サットン