サンセット・サルサパリラ・スターキャップ

ある種、呪いのアイテム。
1枚でも手に入れた瞬間、マルコム・ホームズが来訪するフラグが立ってしまうのだ（無害ではあるが）。
だがこれを利用すれば能動的に商人を召喚できる、とも言える。

このクエストの結末が、Falloutらしい意地悪さだと思う。
かなりの手間と時間をかけて、これ。しかも実は損はしないという。

Vault19では、スターキャップが別の形で悲劇を引き起こしたことがターミナルの記録として綴られている。

ここのVaultは住民を赤と青の派閥に分け、その上であれこれ仕込みをすることで住民にパラノイアを発症させることを目的としていた。

とある青の派閥の住民の記録によると、彼がある日サンセット・サルサパリラを飲むと、王冠の裏に青い星が書かれているのを発見した。彼は既にパラノイアを発症していたためこれを赤の派閥の仕業、もしくは自分の幻覚だと思い込み、王冠の星が消えるようひたすらキャップを睨みつけていたらしい。

また一方で別の住民の記録には、上記の住民がスターキャップを見つけたのを見た際、その住民がなにかの標的にされたと思ったが具体的にどういうことなのかは分からない、しかしあのキャップ欲しい、と考えていたことが綴られている。
ともすれば、地下世界でもスターキャップをめぐる争いが繰り広げられていたのかもしれない。

スターキャップの伝説の概要は下記の通り
・サルーンの店主がヌカコーラ以外の清涼飲料水を作ろうと決心する
・サルーンの見知らぬ客がサルサパリラ味の飲料を作らないかと提案する
・飲料のレシピの提案をするための条件として、飲料がレシピに忠実に作られているか確認するために、いつでも味見をするための権利を求めた
・見知らぬ客と店主は上記の条件で合意し、レシピを翌日の日没に提供することにした
・その日の夜に見知らぬ客は盗賊に殺される
・翌朝にそのことを知り、店主はサルーンを開店することなく閉めてしまった
・サルーンを閉めた後に、店のカウンターに青色の蝋で封をした紙と瓶とあることに気が付く
・瓶の中にはサルサパリラ飲料が入っており、紙はレシピであった

誇張が入っていると思うが、上記のような感じでサンセット・サルサパリラはできたようだ。
(もし、上記の伝承に誇張が入っていないとしたら、見知らぬ客は守護天使か何かなのだろうか)

PC版ならコンソールを使う事で、普通のキャップに変換させずにお宝も入手する事は可能。
1)裏口から侵入する。
2)2Fを経由してお宝部屋に行く(正面入り口側には近付かない)。
3)ドアをTCLですり抜ける。
4)死体のメモに触れずお宝だけ取り裏口から脱出する。

コンソールを使ってスターキャップ自体を出現させてもメモを読んでクエストクリアさせた時点で普通のキャップに置き換わるので意味ないです。

ファンメイドの実写映像作品Fallout Nuka-Breakの外伝Red Starでは、このスターキャップをめぐってストーリーが展開する。

ちなみにこの保安官バッジが保管されている倉庫には大量のキャップも保存されていたが上記の無茶な手段でスターキャップを集めていた男は気づかなかった模様。
運び屋だけが男が持って居たユニーク武器も含めて丸儲けである。

要するに、今作で言うジャマイカ・プレインの財宝である。

尚、スターキャップを所定の場所に50個収め関連クエストを終わらせると
残ったスターキャップは魂でも抜けたかのようにクエストアイテムから外れ、
普通のキャップとなってしまう。

まさに諸行無常といった所である。

入手方法としてはモハビ各地に全100個存在しているのを回収する他
未開封のサンセット・サルサパリラを開けると、5％の確率で入手できる。

が、とある場所で所持品がリスポーンするウェイストランド人の死体も所持している為、実は無限に手に入れられたりする。

その正体は…ただの星の書かれたキャップを50枚集めると保安官バッジと交換してくれるサンセットサルサパリラのキャンペーンである。
このシールを何枚集めたらお皿と交換出来るよ！と全く同じ類である。
しかし、ウェイストランドではこの噂が誇張し過ぎてしまった模様。

その結果、家族を捨て自らの手を血に染めてでもスターキャップを集めた人間もいて、こんな事だったら家に残ってお袋の世話をすれば良かったと後悔している。

「彼女は言ってた…殺人や窃盗をした人間はロクな死に方しないって…」

サンセット・サルサパリラのキャップの裏に星が書かれたキャップ。
これを集めるとお宝と交換出来るとウェイストランドで噂され、一攫千金を狙うもの達がこれを狙っている。その効力は恐ろしい物でこのキャップの所為で殺人が行われる程。