5mm弾

5mmと5.56mmではその差は微々たるもので、軍が双方を大量に調達して使い分ける意義があるかは疑問が湧く。現実に存在する5mm弾も5.56mmからネックダウンしただけの物が多い。
ただFallout史において5mm弾は(76を史実に含めるのであれば)古くはガトリングガンで使用されており、またアサルトライフルの弾薬が5mmから5.56mmへ更新されたとされているため、立場的には30-06弾と7.62mmNATO弾のような新旧規格の混雑というのが実際の所なのかもしれない。
規格の更新は旧規格の在庫が大量に発生するため長い期間をかけて行われるケースが多い。そのため主力のアサルトライフルを5.56mm弾へ優先的に置き換え、その他ではあまり更新が進まなかったのだろう。

Fallout3以降ではミニガン用としておなじみの弾丸。
ユニーク版CZ57アベンジャー、アサルトカービンの弾としても使用する。
例外的にデフォルト弾でも目標のDT-10計算というボーナスがあり、
・5mm弾 AP：DAM×0.95、目標のDT-25計算
・5mm弾 ホローポイント：DAM×1.75、目標のDT×2計算
・5mm弾 サープラス：DAM×1.15、目標のDT-10計算、CND消費×3.0、拡散性×1.2
・5mm､JSP (ハンドロード) (GRA)：DAM×1.3、目標のDT-10計算、CND消費×1.5
のバリアントがある。

東海岸を舞台にしたシリーズ作品では5mm弾はあくまでミニガンの弾でしかないのだが、
初代Fallout1/2時代の設定だと米陸軍の「アサルトライフル」は5mm弾を使用していた。
本作を手掛けたオブシディアン・エンターテインメントには旧Interplay時代から
シリーズに関わっているスタッフが多く居るため、この旧設定が例外的に復活している。

Fallout3以降で分けられた理由としては、単純にスタッフ間で世界観・設定の認識に
差があった事以外にも、ゲームとしての調整が難しいという事情もあった物と思われる。
実際、アサルトカービンの弾として見るとミニガン基準の数で扱われている為に
コントラレス軍曹から一気に700マガジン以上買えるなどの現象も起こっている。
ホローポイントやAP弾の概念がある本作だからこそバランスを崩したりしていないが、
通常弾しかないタイトルで調整しようとしたら激ムズだろう。