ブレインタンク

ちなみに説得の途中で自分の体を大切にするよと嘘をつくとカルマが下がる
自分の脳みそ相手なのにカルマが下がる

なぜ脳がないのに運び屋は正常に活動できているのかというと、頭蓋内のテスラコイルが脳と通信をしていて、脳に遠隔操作されてるような状況だかららしい。

ガサツな脊髄や分泌腺ではなく、理性の拠り所である私(脳)に従え、などと言ってくるが理性の拠り所である割にはかなり感情の起伏が激しい。「ぬあ〜っ！」とか「ハァ〜・・」とか、口も無いのに怒号や溜息混じりにこれまでの鬱憤をぶちまけてくる。脳みそだけなのに非常に表情が豊かである。

しかし、OWBのエンディングの脳みそがエピローグを語るパートでは一転して機械のような無機質な話し方をしており、理性の拠り所っぽさが少し増している。まあエンディング時の脳が本来の姿なのかもしれないが、感情豊かな脳みそと話した後だと、ラストシーンだからと気取ってただけなんじゃないか、と疑ってしまうな。

キメラタンクみたいなノリで開発され、運び屋の脳を使用し完成した究極ロボブレインを更に戦車化した空前絶後の超非人道殺戮マシーン！！モハビが第二のザ・ディバイドと化す！！！…などという事はなく、単にブレインの容器。

しかし文字通り自分自身との対峙という意味で言えば、今まで戦ってきたどの強敵よりも手強い相手なのは事実。
非常にシリアスで重々しく、自身のアイデンティティーを揺るがされる展開…に作品が作品であればなっていただろうが、なんというかそこは普通に面白い光景を拝めてしまう。

自分であったものとどのような決着を付けるのかはプレイヤーの手に委ねられており、和解にしても決別にしてもまた違った味わいがあるという、実にフォールアウトらしい自分との向き合い方(物理)である。

昨今の憑依系なろうとかの存在を見て、いっそのことメタ要素マシマシでPLとしての選択肢があれば良かったのにw
と思ってしまった

ああそうだ、南下して迂回すればいいのにわざわざ、デスクロー蔓延る採石場を抜け、SMの根城たるブラックマウンテンをすり抜け、レイクルークまみれの湖や洞窟に嬉々として飛び込み、フィーンドの群れに正面から突っ込むばかりか、明らかに奇しいラジオに釣られて、死の街で首に爆弾をつけられたのは、全て俺（PL）のせいだ

でも、脳みそに2発の鉛弾を打ち込まれたのは100％お前の自己責任だかんな！　俺は悪くねぇ！！　俺がお前の身体を乗っ取ったのは、ドックミッチェルさんの家で目覚めてからだ！

みたいなやり取りを、ふと想像した

OWBは全体的に会話中の高難易度スキルチェックが多いが、中でも脳との対話は
体の生理的欲求に振り回され続けてきた事にプリプリ怒る脳に対して
体の方は得意スキルを引き合いに出して一緒に〇〇して楽しんだろ？と説得したり
カルマやINTの低さに応じて専用の会話が出てきたりとやたら選択肢が豊富。

説得成功後は心臓や脊柱と同じく出したり入れたりできるパーツになり、
運び屋の頭蓋内に収まっている間はBig Brainedを取得した状態になる。

身体が思考する、メタ的に言えばプレイヤーが身体の新しい主とするなら、運び屋の脳は記憶、つまるところ過去の集合体である。
彼または彼女は分かれる前の出来事を執拗に責めるが、まさにそれは運び屋にとってのOld World Bluesなのだ。
辛辣でちょっぴり懐かしい旧世界の歌に耳を傾けた時、貴方は、過去を捨て未来を切り開くのか、それとも過去と共に未来を紡ぐのか…
シエラ・マドレで、手放すことを諦められなかった者達の物語と共に導き出される答えは、きっと、ディバイドに携えるに十分な言葉となるだろう。

運び屋が女性だと、男口調にツッコミを入れる選択肢が出てくる。
曰く「音声パターンがない」とか。

尚、こいつがない間の運び屋の体には特殊なテスラコイルが内蔵されているようで、ロボトミー達も同様の処理がされているようだ。
しかし頭に二発の弾丸を受けていた影響で彼らのように自我を失うどころか肉体側と脳みそ側に別々の自我を持つようになってしまった。

デッドマネーを先にやっていてドッグとゴッドを統合させた運び屋からしたら奇妙な既視感を覚えたものではなろうか。今度は自分自身を説得して一つに戻らせねばならんのかと(遠い目)

見た感じは普通の脳みそだが
喧嘩を売るとブルブルいきり立ったり説得に成功するとルンルン気分になったのか踊りだしたりする

タンクの中で自ら身を震わせるのを見てるともはや脳みその形をした別の生き物にしか見えない

キャピタル・ウェイストランドでロボトミー手術をされて前頭葉を切り取られて面食らったプレイヤーも多いだろう

だけど今度は脳を丸々引っこ抜いてくるとは思わなかったよ！
あまつさえ自分自身のはずなのに妙に悪態ついてくるし！

説得されて運び屋の体に帰ることを納得した後もPerkの選択の上で
「俺の脳は置いてきたここから先の旅にはついて行けそうにもない」
とばかりに置いて行かれてしまうこともあれば
あーなんか頭に脳を戻したけど頭痛がするわー今日は脳なしでいいよ☆とまたしても取り出されてしまったりもする

運び屋の脳の明日はどっちだ

日本語版でこいつとの会話は無限ループして詰むバグがあるので話す前にセーブ推奨

ビッグ・マウンテンの立ち入り禁止ゾーンの奥
Dr.モビウスの研究所にて安置されている脳を保存する容器
　
そこに収められているのはシンク・タンクによって切除された
「プレイヤーの脳」（運び屋の脳みそ）である
　
何とこの脳、シンク・タンクの手術によるものか
偶然の産物かは不明だが運び屋の元を離れたのにも拘らず"人格"を持っているのである
（むしろ脳が無くなったのに意識が保たれている運び屋の身体の方が不思議かも知れんが）
　
それだけでも驚きの事実なのだが…さらにこの脳はタンクの変声期を利用して
モハビ・ウェイストランドで今まで運び屋が成してきたことを皮肉り
それで自分（脳）が危険な目に遭うのは全て主である運び屋のせいだと糾弾し
頭から離れられたことを喜んでいるイヤな奴になっているのだ
　
中でもゲーム冒頭で銃弾を撃ち込まれた事についてはひどく恨んでおり
運び屋の頭には戻りたがらず、そのままタンクの中にいることを望んでいる
自分の脳と話し合い、折り合いをつけてあるべきところへ戻ってもらうか
別れをつげ1つの命としてビッグ・エンプティに残ってもらうかは運び屋次第である