コヨーテ

変異の影響を免れ得なかった牛（バラモン）・羊（ビッグホーナー）がいささか異様になってしまったのに比べ、コヨーテは犬同様に変異の影響をあまり受けず、そのうえ子コヨーテなんてのまで出てくる。
あらゆる意味で乾いたモハビの中でも随一の癒やし要素である。というかかわいい。もふもふしたい。

コンパスには赤く表示されるので、とりあえず先制攻撃をした運び屋はいたんじゃなかろうか？

筆者はそう。

現実世界では恐れられる動物であるが、ウェイストランドではより恐ろしい変異生物がうじゃうじゃといる為近づかなければ襲ってこないまともな生き物は貴重でさえある。加えてよく母親と子供が一緒になって活動している為なるべく危害を加えたくないと感じる運び屋も多いだろう。
地味にシリーズではモハビでしか見かけない生物であるので尚更である。

主にグッドスプリングスの洞くつやI-15周辺に多く生息している野生生物。
特にFEVで変異していない、灰色～茶色がかった毛皮のコヨーテたちである。
レーダー上には敵対NPCとして表示されるが、接近すると威嚇状態になり、
威嚇中に更に接近すると攻撃してくるというAIの為に唸り声が聞こえたら
すぐに後退して立ち去れば攻撃される事はない。
バリアントとして母、子、アルファのコヨーテが存在している。

コヨーテは北米大陸では中西部に幅広く生息している生き物である。
獰猛な一方で警戒心も強く、基本的に自分から人間の生息地に近づく事はないが、
アホな観光客が餌付けしたせいで人間を恐れなくなったコヨーテが家畜やペットを
襲ったり人間を襲う事例も少なからず発生していることが昨今では問題視されている。
ネイティブアメリカンの神話では共通してトリックスターとして扱われており、
天の星から盗んだ火を人間に与えたという話や、人間が知恵と悪心を
持っているのはコヨーテが人間にだけ自らの狡猾さを分け与えたからという話、
人間の肌の色に違いがあるのは神様が粘土を焼いて人間を作っている最中に
コヨーテが横から茶々を入れたせいで生焼けだったり焦がしたりしたからという話、
災いや死をもたらす/逆にその扉を閉ざすという説…など、様々な逸話が伝えられている。