オーウェル果樹園

シェルターにあるターミナルを読むと分かるが、オーウェル夫妻の生活苦は実際にこのシェルターの建造が原因
夫であるイアンは妻のシェリルに黙って建造したようだが、結果的にシェルターのお陰で難を逃れた為、シェリルも許したそうだ
しかし、物資の限られるシェルター内の安全が長続きする筈もなく、シェリルはシェルターから出て行こうと提案する
だが愛する妻の為に多くを犠牲にしたイアンは、それを許せず…

その後のオーウェル夫妻がどうなったかは、シャワールームに横たわる白骨死体と、乾いた血のこびり付いた洗面台
そして、そこに置かれた一振りのコンバットナイフが雄弁に語ってくれるだろう

民家2Fで見つかる「シェリルの日誌」には、殺虫剤も買えない経済状況にも関わらず銀行にローンを頼んでも断られるなど、オーウェル夫妻の生活がかなり追い込まれていることが記されている。
そしてこの日誌の日付が『10月14日』。

一方、西側の廃屋で見つかるホロテープ、「ラッキーヒット！宝くじの記録」には、オーウェル夫妻が、11月分の30万ドルの宝くじを引き当てたという報告が録音されている。
『11月30日』に宝くじの担当者が農園に訪れるという。夫妻にとってはまさに天の助け。あと1ヶ月待てば農園の経営は順調になるはずだ。

『10月23日』 最終戦争がはじまる。

オーウェル夫妻に束の間の幸福をもたらしたホロテープは廃屋のドラム缶にゴミと共に棄てられ、民家の地下では夫妻とみられる入植者が肩を寄せ合い息絶えている。

オーウェル夫妻が営んでいた果樹園。蛾の被害によって作物が壊滅し、銀行にローンの相談に行っても断られるなどかなり生活が困窮していたようである。
そんな矢先に30万ドルの宝くじの当選を知らせるホロテープが届くが、受け取ることができたかは不明。民家の地下には夫婦と思われる死体がある。
果樹園といっても果物の木は残っておらず、わずかにシルト・ビーンやマットフルーツが自生するだけとなっている。