ウェンディゴの呪い

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4.Part 2書き起こし2022年03月11日 01時32分

ネタバレ注意。

ナレーション
「今夜お送りするのは『ウェンディゴの呪い 完結編』です。前回、放射線を浴びたリチャード・ムーアに食欲が戻ったようです。そこへ、家族がちょうど帰宅しました。」





ジミー  「パパに銃を見せていい?」
*パン、パン*
Mrs.ムーア「ジミー、言ったでしょ!家で遊ばない!それにね、まだ寝室には入っちゃダメよ」
ジミー  「もぉー、隔離なんてひどいよぉ…」
Mrs.ムーア「ママもつらいのはわかる。だけど我慢しなくちゃ。パパのように大事な仕事をしていると、よくあることなの」
ジミー  「はーい、わかった。我慢する」

*ドアをノックする音*
ジミー  「パパ?」
リチャード「ああ……」
ジミー  「パパ、もう寝ちゃった?」
リチャード「ジミー?もしかしてそこにいるのか?」
ジミー  「うん、いるよ」
リチャード「ああ…ジミー…腹ペコなんだ」
ジミー  「わかったよ。ゴッドリッチに何か作ってもらう」
リチャード「いやいや、そうじゃない。ああ…その、中で話さないか?パパに顔を見せてくれよ」
ジミー  「まだ入っちゃいけないんだってママが…」
リチャード「ジェームス、パパがいいと言っているんだからいいんだ。さあ、入りなさい」
ジミー  「怒られても知らないよ?」
リチャード「もちろん。 さあ、パパにハグしておくれ…さあ、ジミー!」
ジミー  「わかった、今そっちへ行くね」

*ドアを開閉する音*

リチャード「おお…きたか…久しぶりだ。すごく…元気そうじゃないか…」
ジミー  「パパ…どうしたの…?顔色が悪いよ…それにこんなガリガリになっちゃって…髪の毛も抜けちゃったの…?その…なんか…骸みたい…」
リチャード「ええ…ああ…ごめんジミー…ああ…お腹が空いて…食っても、食っても、食っても、腹が減って…こっちにおいで…パパのそばへ…」
ジミー  「パパ!?何するの!?いやだあ!!」

*Mystic Power*

*ウェンディゴの鳴き声*



ナレーション
「放射能のせいか、治療の副作用のせいか、もしくはどこまでも貪欲な人の心のせいなのか。それは誰にもわかりません。
来週の恐怖テイルズ・フロム・ウェストバージニアヒルズも、どうぞお楽しみに。」

3.Part 1書き起こし2022年03月11日 01時31分

ナレーション
「皆さんこんにちは。ふたたび、これまでの真実や常識を捨て去る時がやってきました。想像してください。奇妙で、不気味で、時には恐ろしい世界があなたのそばにあるということを。そこには神話や伝説、あらゆる噂がまだ息づいている。さあ、いいですか。恐怖テイルズ・フロム・ウェストバージニアヒルズの時間です。

は諸悪の根源である、と言われます。銭欲には果てが無く、求め出すとキリがない。ですが、限界のある欲もあるのでは?今夜のエピソード『ウェンディゴの呪い』は、きっとその疑問に答えてくれます。

物語の舞台は、ウエストバージニア州ハンターズビルにあるコルベガ組み立て工場。工場のオーナーであり、オペレーターのリチャード・ムーアは、利益第一主義を掲げることで有名でした。」


*口笛*
リチャード「いい。最高だ。」
*ガチャ*
ビル   「ボス、ちょっとよろしいですか。」
リチャード「ああ、ビル。いいぞ。今回の業績は予想をはるかに超えたよ。次のボーナスは期待していいぞ」
ビル   「それはいいですね。それより、その…点検中にプルトニウム格納容器のレベルが高いのを確認したのですが…」
リチャード「昨日そのラインを20%スピードアップした。まあ、許容範囲内だろう。」
ビル   「その…ボスが効率を上げたいのはわかりますが、このままですとプルトニウムの冷却がですね…」
リチャード「なんだ?『虎穴に入らずんば虎子を得ず』と言うだろう?」
ビル   「ですが…従業員の安全も考えていくべきかと」
リチャード「ハッハッ、ボーナスの額を見れば文句は言わんさ。結局、がなくては食っていけんからな」

*サイレンの音*

警告です。メルトダウン発生。警告です。メルトダウン発生。」

「格納容器が破損しました!」
「すぐここを離れる!早くしろ、いくぞ!」
「えっ、現場の者たちは…」

*建物が崩れる音*

リチャード「もうどうもならん。手遅れだ。今は自分ことだけ考えろ!」

*悲鳴*

*恐怖を煽る音楽*


*ガチャ*
Mrs.ムーア 「あなた、帰ったわよ。起きてる?」
ゴッドリッチ「おかえりなさい!旦那様の治療はすこぶる順調です!お医者様がおっしゃる通り、被爆レベルも低下中です!」
Mrs.ムーア 「よかった。ありがとうゴッドリッチ」
ジミー   「ゴッドリッチ、ほら、カッコいいでしょ。新しい銃だよ」
ゴッドリッチ「な ん とカッコいいジム様! *ウィーン* それはそうと、奥様。リチャード様は完全に食欲を取り戻されました!ランチのほかに2食お食べになって、それでもまだ腹が減ったと。快方に向かってらっしゃいますねぇ」
Mrs.ムーア 「ええ、そうね。きっといい兆候よね」
リチャード 「帰ったのか? で、夕食はまだかい?」
ゴッドリッチ「ちなみに奥様。本日旦那様は既にステーキ、ミートボール、ソーセージをお食べに」
Mrs.ムーア 「まぁ…ごめんさいね。明日お肉を買ってくるから!」
リチャード 「ああ…うん…」
Mrs.ムーア 「子供みたい。ねえ?」
ゴッドリッチ「ええ。全くです」



ナレーション
「ムーア家には残念なことですが、どうやらリチャーズはよくなっているとは言い難いようです。次なる展開をお楽しみに。次回は『ウェンディゴの呪い 完結編』です」

2.名無しさん2020年01月04日 18時20分
感想

少々ラジオドラマについての話題から逸れてしまうが、恐らくこのラジオドラマを聴いたプレイヤーの皆様は引っ掛かるポイントがあるだろう
ハンターズビルにあるコルベガ組み立て工場」とラジオドラマでは言及されるが、実際にハンターズビルを訪れても工場など何処にも見当たらない
が、ハンターズビルの南にある謎の大きなクレーターは常に放射能を発しており、瓦礫には工場のダクトと思わしき物も多く転がっている
クレーター入り口には両止め用のバーが転がっている事からセキュリティのある施設があった事が伺え、実際に両の残骸も多い

これはあくまでも推測だがハンターズビルには実際にコルベガ組み立て工場が存在し、ラジオドラマの内容と同じ様に何らかの要因でメルトダウンが発生、結果あのクレーターが出来たのではないだろうか

1.名無しさん2020年01月04日 18時11分

ラジオドラマ恐怖のテイルズ・フロム・ウェイスバージニアヒルズ」シリーズの1つ。パート2まである

ハンターズビルのコルベガ組み立て工場で働いていたオーナー兼オペレーター「リチャード・ムーア」が利益を上げる為に組み立てラインのスピードを上げた結果、原動力のプルトニウム格納容器の冷却が間に合わず破損、結果メルトダウンが発生し工場は爆発してしまう
辛うじて逃げ出せたリチャード自身も被曝してしまい、自宅に戻り治療を受ける事になったが異常な食欲を見せる様になり、ある日息子を部屋に呼び出すと……という内容

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