作業長のターミナル(ケーウッド炭鉱)

[ログ記録日：2077年11月6日]

もうダメだ。閉じ込められた作業員たちを亡くした。一言で言って地獄だ。全員死んだんだ。外は寒い。先月爆弾が落ちて… 行く当てもない

食料7箱、銃1丁、弾薬が2発、ウィスキー1本、それで全部だ。すぐに使い切りことになるだろう。使う順番は前後するだろうが

なぜこれを書いているのかも分からない。暇ってことかな。まだ発電機は動いている。だが鉱山の水没した地区からはいろんな音が聞こえてくる。ありえないってことはわかってても、叫び声のような音が聞こえる。まるで悪夢だ

これが読まれるころには、世界がもう少しマシになっていることを祈る。そうじゃなければ、ご愁傷様だ

[ログ記録日：2077年10月17]

クソ！ 面倒なことになった。こんなことしてる場合じゃないのに、”保険金の支払い”にはログエントリが必要ときた。バカげてんな

先週、予想どおりAMSは連鎖爆発をやり、大きな被害をもたらした。揺れたのは鉱山全域だ。半数のトンネルとメインリフトのシャフトが崩壊。17人が即死。それも今後増える可能性がある。死体の回収は終わっていない

爆発で脱水システムが吹き飛び、付近の鉱山に漏水して、下部ネットワークは完全に水没。爆発で水が汚染されたため、水中を通り救出作戦を行うことはできない

32人が下に閉じ込められている。構造エンジニアも為す術がない。ロッカールームから旧シャフトまで穴を開けたが、そこも水没していた。今後の予定は決まっていないが、早急に対応策を考える必要がある

ログはこれでいいだろ。適切なところに使ってくれ

[ログ記録日：2077年9月2日]

危うく大惨事を免れた。地元の保安係は一体何をやってる？ 今日、もう一度クビにしようとしたが、ロイ・カーウッドには手を出すなと”お偉いさん”に言われた。理由は2つ考えられる

あのガキは自分がここのボスだと思っている。今月は我が物顔で金庫から金を持ち出すようになった。おかげでシルバー・シュラウドでも開けられないくらいに厳重に施錠する羽目になった

雇ってくれたことに感謝はしているが、正直、俺もいい歳だ。時折、ここでこのまま人生最期の日々を過ごすんじゃないかと不安になる。その恐怖が和らぐのは転職を考えてるときだけだ

[ログ記録日：2077年8月15日]

まずいタイミングで仕事に就いてしまった。ここも昔は良かったんだがな。今はなんとか繋ぎとめてるような状態だが、戦時で石炭の需要は右肩上がりだ。部下は一日働きづめで疲れてる。当然俺もだ。ロボットどもに仕事を奪われていないだけでもマシだと思うしかない

生産を加速させるため、AMSが地元の鉱山帯で核爆発の連鎖を狙っているらしい。とんでもない話だ。まっ、こんな話など誰も聞かないだろうがな

ひとまず一杯やるとするか

ケーウッド炭鉱の奥にあるターミナル。部屋に入るにはケーウッド炭鉱の鍵が必要で、閲覧にはハッキングLv2が必要。

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ケーウッド炭鉱 - 作業長

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