ポイント・プレザント

現実のポイント・プレザントはオハイオ川とカナー川の合流地点にある。劇中の街と重ね合わせた場合、街の南西にある橋がカナー川となる。例によってぶつ切りだが、アパラチアのカナー川はカナー・ヌカ・コーラ工場が河口なので仕方がない。メイソン郡の郡庁所在地で、人口は2020年国勢調査によると4,101人。

どちらも大規模な河川というだけあって、戦略的には非常に重要な場所である。最初に訪れたのはフランス人で、1749年に銘板を埋めて領有権を主張した。だがフレンチ・インディアン戦争（1754年 - 1763年）の敗北によって放逐された。代わってやって来たイギリス人入植者はしばし先住民族と土地や食料をめぐって衝突し、困ったバージニア植民地政府はオハイオ川以東から先住民族の利権を取り上げることを画策した。アンドリュー・ルイス（ルイスバーグの由来となった人）率いる民兵とショーニー族・ミンゴ族連合軍は1774年10月10日にポイント・プレザントで衝突し、ルイス軍が勝利した。これ以降オハイオ川は先住民族と入植者の境界線となった。
勝利に湧くバージニアであったが間もなくマサチューセッツでレキシントン・コンコードの戦いが勃発し、独立戦争が始まった（そのため一部ではポイント・プレザントの戦いを独立戦争に含めている）。

1776年、バージニア州政府は先住民族に対する守りと固めるためランドルフ砦を建設した。1777年、ショーニー族酋長コーンストークは和平交渉のためにランドルフ砦へやって来たが、拘束されて処刑された。この時彼が呪いをかけたと言われている。
この頃にポイント・プレザントの街ができメイソン郡の郡庁所在地にも選ばれたが、長きにわたり街は寂れたままだった。50年以上教会すらなく、一節にはコーンストークの呪いとまで言われた。1833年にポイント・プレザントは法人化された。南北戦争では南軍に攻撃された。

この後は1966年のモスマン発見、1967年のシルバーブリッジ崩落事件と続く。

戦後、この地で活動していたレスポンダーが具体的にどういった命運を辿ったのかは不明である。

そのことに着目した海外のFalloutファンのグループ（ベセスダのイベントにわざわざ呼ばれるぐらい有名）が、ポイント・プレザントのレスポンダー最後の日々を描いたボイスドラマを作成したりもしたようだ。

聖なるモスマン派・賢きモスマン派双方にとっての聖地であるこの街は、レスポンダーの拠点として機能していた歴史も併せ持つ。
特に教会は医療拠点として活用されていたらしく、内部にはたくさんの病院のベッドが置かれ、大型テントまで張ってあった。IVバッグや手術トレーなどのジャンクが回収できる他、薬箱も結構置かれている。

が、これらの痕跡はMothman Equinox実装時の改装によって結構な量が取り除かれ、現在の街はモスマン教団の拠点としての特色がより濃くなっている。