コズミックナイフ

こんな危ない物を大量に取り寄せていたのはシンクレアの掲げる理想的な再出発の場として
備品も超一流で完璧な物を使うべき！という行き過ぎた完璧主義によるようだ。

モデルになっているのは1920年代～40年代にかけて急速に広まった
ステンレス製の調理器具や食器などと考えられる。ステンレスは鋼にクロムを加えて
作られる合金だが、クロム自体は1760年代に発見されていたものの、
ステンレス鋼が商業・工業的に実用化できたのは1910年以降と長い時間を要した。
アメリカでは1930年代に夢の新素材として多様され、建造物・飛行機・列車・調理器具など
様々な「夢の錆びない金属」製品が出回るという夢のある時代だったようだ。

まあ実際には全く錆びないわけではなく、ずっと液体に浸かっていたり、もらい錆、
侵食などですぐ錆びてしまう事もあったりするのだが、それまでと比べれば
手入れが雑でも飛躍的に長持ちするようになったというのは確かである。

何人がこんな失敗して来たァ！！？（まな板真っ二つ）

刃物で切るという行為は刃部分の鋭さとそこに加える力で決まる。
極薄の面積に加える力が集中する事でズッパリバッサリ切れるのである。

つまりどんなに硬く、鋭い刃を持っていても、人間が普通に扱う以上はパワーが足りず、まな板諸ともズタズタにしてしまうような切れ味は絶対に得られない。
それでもやろうと思ったら、刀の様な長さを持ち、速さと重さが乗った上で瞬間的に刃を滑らせてようやく真っ二つである。もちろん切りやすい角度で固定されていなければ条件はもっと難しくなる。

こういった事情を覆して切れるはずの無いものをスパスパ切っているのがこのコズミックナイフである。

使用の際に何らかの力が働いていることは疑い様がなく、宇宙時代という言葉で片付けるにはヤバすぎる何かで出来ている。

一体何から作られているのだろう…？
サタナイトは本当に軽くて硬いだけの素材なのか？もっとヤバい何かじゃないのか？

尚、戦前の記録ではきれいなコズミックナイフを意図せず熱してしまい、数日かけて冷した結果熱は無くなったものの非常に脆くなり使い物にならなくなってしまった模様。
……きれいにせず熱しているのはそうした方が長持ちするからかもしれない

クリーンの方はサタナイトでシース作ればよさそうだが
オーバーヒートだとシースどうすんだろ
身につけたら体が溶けちゃう

まな板ごと切断できるなら、冷凍した肉や魚をそのまま切り分けられるかもしれない。
そう考えると需要もあるだろうし、ちょっと欲しくなるのもわかる。

ただキッチンで常用するのには絶望的に向いてない。
戦前の論理感はやはり恐ろしい。

筆者が勘違いしたので一応記述するが、元の「コズミックナイフ」は200年ほったらかしだったせいで錆びており、二つある方法のどちらかで強化する事になる。
・アブラクシオクリーナー二つを使って洗浄し、コズミックナイフ・クリーンにする。
・材料を揃えて加熱し、コズミックナイフ・スーパーヒートにする。

残念ながら洗浄した上で加熱、なんて事は出来ない。
レシピの記録からするとクリーンの状態で加熱していた筈だが・・・。
シエラ・マドレにて何本も入手出来るので両方所持する事なら容易なのが救いか。

上記にもあるが、コズミックナイフを医療用ピンセットとホットプレート 、
パイロットランプの三つを使用するか
特殊なトースターに入れて加熱する事でテーブルに置いただけで机を溶かす高熱を持った「コズミックナイフ・スーパーヒート」を製作する事も可能である。
斬り付けた相手を発火させ少量の継続ダメージを与える事が出来る他
クリティカル倍率×5という効果が有る為
クリティカル確立が20％以上あれば確実にクリティカルが出せるようになる地味に強力な武器であった。

サタナイト合金なる金属でできている
ただでさえ異常な切れ味なのに加えて、この合金の特性かホットプレートで熱してやると赤熱化する温度にまで跳ね上がる
赤熱化したものをテーブルに置くとそのテーブルが溶けるほどらしい

戦前の使用者からは「まな板が一日で数枚以上ダメになった」や「使ったコックは指まで切りそうになる」等の声が寄せられているのだが、
このナイフの広告ポスターの構図自体が、
宇宙服を着た男が鉄製の台座ごと鶏の首を切断していると言う物なので
まな板事ぶった切る切れ味はメーカー側でもそれなりに把握していたようだ。

ちなみにcosmicは英語で宇宙の、人間の理解を越えた、広大無辺な等の
意味があるらしい。
確かにこの切れ味と性能は人間の理解を越えているのは間違いないと言える

Fallout: New VegasのDLC、DeadMoneyで登場する近接武器の一つ。
シエラマドレカジノ周辺に流通していた調理用ナイフなのだが
何でも宇宙関連技術を使って製作されたらしく、
200年その辺りに放置されて錆びていても普通のナイフの1.5倍程度の能力を保つ等、ある意味宇宙的恐怖とも言える切れ味と耐久を誇っている

又、アブラクシオクリーナーを二つ使用して洗浄すれば、戦前の斬れ味を取り戻す事も出来るという。