グール

キャラクターデザインでは共通で「鼻と耳がなく頭髪もまばらで肌荒れが酷い」という表現になっている。
これらの損傷の度合いは個人差が大きいという設定もあるので実際には在りし日の姿をよく保っているグールもいるものと思われる。
皮膚が爛れているのは代謝異常に依るもので、再生しないから崩壊しているのではなく皮膚病と言うのが近い。これも痛みを訴える者、痒みと表現する者、異常を訴えない者もおり差が著しい。

柔軟組織なら損ないやすいのかというとそういう訳でもないらしく、男女共に性機能は保たれている。
ただし強烈な放射能に因る遺伝子の損傷のためか、或いは単純に加齢のためか、生殖能力は失われているとされる。

放射能とFEVウイルスで変異を起こした「元人間」の総称。フェラル・グールと違い理性を保っており、普通の人間と同じく対話も可能。
キャピタル・ウェイストランドの住人は多かれ少なかれ放射能に「適応」しているが(その為エンクレイヴはウェイストランド住人をミュータント扱いしている)、その中でも最も強く放射能適正を持った存在だと思われる。なにしろ放射能を気にせず動き回れる上、むしろそれを利用し長寿を手にする方向へと進化を果たしているのだから。
ただしその分外見がモンスター化してしまっているが。とは言えスーパーミュータントやフェラル・グールに攻撃されないのも、そのお陰かもしれない。
スリードッグ曰く「彼らは大昔のモンスター映画から出てきたゾンビなんかじゃない、同じ人間なんだ」。
しかし一般のウェイストランド住人からはフェラル・グールと同じように化物として差別されており、当のグールたちも「人間」をスムーズスキンと呼んで嫌っていたりする。
差別されない境遇を求めてアンダーワールドを目指すグールも多い。

こう書くと差別に苦しむ被害者にも思えるが、中には外見以上に中身が腐ったやつもいる。テンペニータワーでイベントを進めると、それがウンザリする程分かるだろう。結局人種じゃ何も決まらないのだ。

ちなみに今作ではグールとフェラル・グールは別物であり、普通のグールが凶暴化してフェラルになる訳ではなかった。……しかしFallout4ではグールもフェラル化するとされたが。