シャンハイ・サリー：チャプター終了

VOL. 201　2072年7月17日、日曜夕、チャールストン　NO. 17

　シャンハイ・サリーの恐怖の支配に終止符

ノーマン・ペニーワイズ執筆。ベルチバードは今もなおガルベストンの埠頭で、日曜午後にアメリカ海軍が一斉射撃した逃走用ボートの焦げた残骸の上を旋回している。こうして、アメリカ史上有数の悪名高き中国人スパイ、シャンハイ・サリーによる一連の犯罪は終わりを告げた

ずいぶん昔の出来事のように思われるが、シャンハイ・サリーの正体が発覚したのは先日の木曜のことだ。シャンハイ・サリーは、ラスベガスにあるラッキー38の高級スイートルームで、ダッフルバッグに詰めた2000万ドル超の現金を傍らに閉じこもっているところを発見された。彼女は取り押さえられるよりも早く、ベッドシーツを使って1階へ下りたとされる

その後4日間、シャンハイ・サリーは警察をかわしながら東に向かって逃げているとの報道が相次いだ。彼女はフラッグスタッフ、アルバカーキ、エル・パソで一般人から乗り物を強奪しているところを目撃されている。ある未確認の報告によると、彼女はアメリカ軍基地に侵入し、フル装備のベルチバードを盗むことさえしたらしい

日曜の早朝、シャンハイ・サリーはガルベストンにあるレッド・ロケットのガソリンスタンド従業員によって目撃された。彼女は中国人の側近たちと落ち合うために盗んだ高速ボートで逃走を試みたが、米軍艦ウェイドがボートを一斉射撃し、この恐ろしい出来事に劇的な幕引きをもたらした

ダーシー保安官への小包に入っているメモ。配置場所はTreasure。
シャンハイ・サリーの事件を報道したチャールストン・ヘラルドの記事。