アメリカ人民放送

>>7
よく誤解されがちだけど、プロパガンダは、極論を言うか論点をずらして宣伝するんであって、ウソを宣伝している訳では無いからね。
しかし、首都の放棄で敵国がプロパガンダ仕放題ってのも中々に末期的な状況だったんだろうね。

よくよく考えると、このプロパガンダ放送の中身がちっとも間違っていないあたり、あるいはそれもブラックジョークなのだろうか。

実際に指導者たちに国民を守るつもりはなく、ボストンビューグルによればホワイトハウスは半年以上も前から無人状態。どこへいったかといえば、選ばれた人間のみで石油掘削基地に移動していた。言わずとしれたエンクレイブである。

政府中枢は半年以上も前に首都を放棄していたわけで、中国人スパイが跳梁できたのもそれが理由かもしれない。

アメリカ人には中国人の話し方が怒ってるように聞こえる(サウスパークの自分の事を中華料理屋の店主と思い込んでいる精神科医の回のひとつにそういう話がある位スタンダードなエスニックジョークらしい)らしく妙に熱の入った演技はそういった話し方を表現するためにしているのかもしれない

FO3用語集では東京ローズ以外のプロパガンダキャスターのことも言及されており大戦中のプロパガンダは日本の東京ローズだけでなく、枢軸サリーやホーホー卿というのがナチスにいたし、50年代、朝鮮戦争真っ盛りの頃はソウルシティ・スーがいて、ベトナム戦争中の北ベトナムにはハノイ・ハンナというのがいた。
というかソウルシティ・スーは初耳である。ソウルシティ・スーは1945年のスーシティスーという映画とそのジーン・オウトリーやビング・クロスビー、ウィリー・ネルソンが歌った同名主題歌からとったのだろうか

Operation: Anchorageの中国兵はアイヤーアルヨ的如何にもな漫画風似非カタコト日本語を繰り出してきたが、
このラジオはそれらとはまた趣の異なるカタコト日本語を披露してくれる。

「中国平和を愛する人々から、迫害されてる皆さんへ、挨拶です。
　少年たち、アラスカ前線、命を落としてますが、全て無駄死にです！
　手遅れなる前に家返しなさい！
　爆弾落ちたら、指導者たち、あなた方守る思いますか！？死んでしまうのです！
　ウォールストリートギャングたち、幅利かせている間に…」
等々、アラスカ戦線からの撤退を提言し、更に国のトップや資本家たちを糾弾するわかりやすいプロパガンダラジオであるが、
明らかにおかしい抑揚と妙に熱の籠った語り口、特定のエリアに近付くと不意にこのラジオの電波が入るという状況が、得も言われぬ不気味さを演出している。

要塞の周辺ではかなり電波状況が悪く、近辺のアーリントン図書館辺りまで行くと電波が途切れてしまう。
しかし周辺の地下道からママ・ドルスに向かうと電波が明瞭になり上記にもある中国軍スパイの拠点に到達するという仕掛けになっている。

とは言え、よりによってアメリカ国防総省近くで発信されている事といい戦前は中枢までスパイ天国だったのは疑いようも無い。

…案の定といえばその通り、中国によるプロパガンダ放送である。（正確な名称はアメリカ人民共和国放送で中華をアメリカに変えただけだったりしたする。）
　この放送をアメリカ当局が抑えることができなかったあたり、アメリカは中国との情報戦では劣っていたと考えられる。
　元ネタは東京ローズと云われる第二次世界大戦中に日本が行ったプロパガンダ放送ではないかと指摘されている。
　余談だが、荒涼としたキャピタルで戦前世界の話を永遠に続けるこの放送に少々不気味さを感じた。
　それと東京ローズだが、前線に立つ兵士たちの士気を落とすため。「お前が今戦ってる中でお前の彼女は別の友達とベットインしてるんだろうね」等の放送であったらしい。ただし、その澄んだ声から内容はともかくとして聞き続ける兵士がいたんだとか。

　要塞（ペンタゴン）の裏やママ・ドルス近辺で聞くことができる謎の放送。
　片言の日本語でウォール・ストリート・ギャング云々とか、アラスカ戦争はすべて無駄死にだとか非常に怪しい放送を壊れたレコードのように繰り返しているその正体は…