毒雲

Big MTの目的は恐らく従業員や滞在者に毒の濃度を調整しながら吸わせる事で
短期/長期的な影響を密かに観察していくという意図があったと思われるが、
不幸な事にヴィラの建築指揮を取っていたMr.イエスタデイが手抜き工事を指示し、
浮いたお金は自分のポケットに入れる等の悪事を働いていた為に
設計通りに作られていなかった。結果、メイン排気パイプが逆流を起こし、
各所の排気パイプも亀裂だらけだった為に致死的な毒雲が各所から噴出したようだ。

ちなみに現実でも施工業者が客に見えない屋根裏部分、床下などで
図面の通りに配管を行わず、勝手に短絡・合流させたり排気が屋根裏に
全部放出されている…というような不正・ミスはよくある話である。
現場の人間の悪意はBigMTの頭脳達の想定外だったのだろう。

同DLC中では一貫して謎のガス扱いであるが、こちらもビッグマウンテン産である。

どうも自動販売機の契約時に「ある程度好きに実験して良い」というような取り決めをしたらしく、それに乗っ取り試作品を撒くことした…ということがターミナルから伺える。

しかしシエラマドレの目的は「恋人にプレゼントする予定のスーパーカジノ」→「恋人を守る無敵の要塞」という流れであり、あまりおかしな事をして欲しく無いはずである。

恋は盲目ということでビッグマウンテンの危険性を見抜けなかったのか、シンクレアの善意を都合良く解釈したのかは不明だが、今もモクモクとシエラマドレを覆っている。

リブリーザーや防護服を着込んでもそれらを腐蝕させてしまい防ぐことはできないようだ。
ゲーム内では大きく分けて3つの形態が見られる。(薄い毒雲、濃い毒雲は便宜上そう呼称するが正式名ではないのであしからず)

・薄い毒雲
街全体を覆っている比較的濃度の薄い毒雲。
これだけでもハードコアモードではゆっくりと体力が減っていく。
しかしエリヤの言うように死の一歩手前で踏みとどまれるようで、これだけで絶命してしまうことはない。
気密性の高い室内等には発生していない。

・濃い毒雲
局所的に蓄積している濃度の濃い毒雲。
遠目からは赤いモヤが漂っているように見え、この中に入ると視界がボヤけ数秒で死に至る。
稀に薄い毒雲のない室内でも発生している事がある。
比重が大きいのか空調や送風機の類いで取り除いたり吹き飛ばしたりすることが可能。

・毒雲のカス
何らかの理由で定着し固形化した毒雲。
その性質からか濃い毒雲の中かその周辺の壁や床にこびりついていることが多い。
気体の時と違い、近くにいたりビンに入れて所持していても体力を奪われる事はない。
ジャンクフードと混ぜる事でバファウトもびっくりの増強剤にもなり、アブラクシオやターペンタインと混ぜる事でブリークベノムにも匹敵する猛毒にもなる。

デッドマネーでも爆発する首輪と双璧を成す要素。
中にいると結構な勢いでHPが減っていく。
ハードコアだとさらにダメージ量が増える親切設計。

毒霧に包まれた空間に、大量の物資が設置されている事も多い。
オブシディアンもなんとも味な真似をしてくれる。

シエラ・マドレを漂う毒ガス。
4のFarharborに登場する「放射性の霧」に似ているが、ガス色が赤でこちらはHPダメージを受ける。こちらもやはり濃縮化したとみられる「瓶いっぱいの毒雲のカス」がアイテムとして存在する。