ホロテープ

リアル世界でもテープメディアというのは現役でバリバリ利用されている。
10年くらい前、某社の情報関連部署に勤務していた際、各地のサーバのバックアップ用途に使用されていた。
LTOと呼ばれる規格のもので、最新版のLTO-9で非圧縮で18TB、圧縮すると45TBの容量があり、
カードリッジの大きさはVHSテープの半分くらい。もしくは厚さ2センチのFDサイズ。
これを単体用の内蔵型ドライブ、もしくは数十巻をまとめて投入してそれを複数台内蔵されたドライブへ自動で運ぶテープライブラリと呼ばれる巨大装置で運用するのである。

>>7
グラフトンの獣
プロパガンダのビラ(2)
腐った肉(6)
腐った野菜(12)
超越の柱

一度しまわれれば二度と使われないコレらは棄てるべきものだとは思う。
そうはいっても物語の結実であるが故に棄てにくいものの筆頭格だとも思う。
アイテムが溜まることでスタッシュを開いた時の処理が重くなるという推定はこのジレンマを深刻化させる。

いつか文明が復興し、人々が趣味や娯楽に興じることができるようになれば、この種の記録媒体も価値を持つようになるのかもしれない。
そうすればスペースカウボーイのアニメのごとく、再生機を求めて廃墟が探索されることだろう。
そこに人々は郷愁とロマン、そして未来へのメッセージを見いだしていくのだろう。


「フレー！ フレー！ あたし！
がんばれ！ がんばれ！ あたし！」

とある場所で大量の未使用テープが見つかるが
プレイヤー側は記録に使えない為
本来ならロストテクノロジーの貴重品の筈が全くとして買われることがない不遇アイテム

自分のキャンプに置いてある……『紙袋の中身』……ってよォ～～。
『Aidやジャンク』ってのは、わかる……スゲーよくわかる。 重量制限やお礼の意味があるからな…。
だが、「ホロテープ」って部分はどういう事だああ～～～っ！？
俺に聴いとけっつーのかよーーーーーッ！
ナメやがってこのアイテム、超イラつくぜェ～～～ッ！！ 大体一回聴いてあるやつじゃあねーか！
自分の箱にしまっとけってんだ！チクショーーッ！
どういう事だ！どういう事だよッ！クソッ！
ホロテープって、どういう事だッ！ナメやがってクソッ！クソッ！

生きた人間が死滅したアパラチアでは殆どが遺書または置き手紙のような形で残されているが、中には思わず「えぇ...？」と口に出して困惑してしまうようなとんちんかんな内容のものまで幅広くあるのはシリーズお馴染み

簡易表示でも連打しながら取得すると正常に再生出来る

今作は人間NPCが存在しないからか、結構な数がフィールド上に落ちているうえ、1つのホロテープにつき再生時間がかなり長い。
フレンドとやる時はテンポを損ないがちなので、1人になった時に拠点でくつろぎながらゆっくり聴くのがいいかもしれない。

現在はフィールドに落ちているものを直接再生するとノイズだけになるというバグが確認されている。
これはPip-Boyの表示モードが透明（空中投影？）タイプになっているからで、ちゃんと左腕とPip-Boyが映っているモードで拾えば再生されるのだが、それでも治らないという報告もある。
今後のバグ修正に期待しよう。

Falloutシリーズではお馴染みのPip-Boyで再生可能な録音装置。
生存人物が存在しない本作にとっては数少ない歴史の語り手の一つでもある。