洗濯機と乾燥機のセット

洗濯機と乾燥機の設置場所は何処にしたら良いって？

日本では一般的に浴室前の洗面脱衣室内に設置する事が多いが（これを洗面・洗濯・脱衣室と呼ぶ）、これは日本国内の家屋面積の狭さ故の合理的な配置、脱衣室に配置する事での脱衣時における洗濯物の移動動線の短縮化、及び給排水設備を浴室・洗面台と集中して配置する事によるコストダウン効果を狙った意味がある。
しかしながら、この形式は設計を誤ると洗濯脱水した半濡れの重い洗濯物（乾燥機で完全乾燥させるなら別）を物干し場に運ぶ労力を強いる事となる。例として極小地に建てられた三階建て木造住宅等では、3階バルコニーまたは屋上に物干し場がある場合に1階に洗濯室を設けてしまうと毎日の家事に過剰な負担をかける事となってしまいかねない為、設計者は注意を払う必要がある。

別の選択肢として物干し場の近くに家事室（ユーティリティルーム）を設け、洗濯機をそちらに配置する事で家事の負担を減らすという選択肢もある。こちらは家屋面積に十分な余裕が無ければならない事と給排水設備が浴室等と別れる為、大変コストが掛かってしまうデメリットがある。

また、一人暮らし向けワンルームアパート等では、店子の居室面積を得るために洗濯機の置き場所を確保できない場合に、屋根のあるベランダに配置する事がある。しかしながら風雨の程度によっては雨が吹き込む事がある為、屋外設置では防水洗濯機カバーを掛ける事が望ましい。また、プライバシーの問題、共用部分に汚水を流す事による洗剤の残留臭の問題がある。

と、言うように洗濯機の設置場所一つをとっても彼是と考えるべき事があるのである。もっとも、給排水設備とか電気設備とか天候とか全く関係ないFalloutの未来的洗濯機にとっては些末な事であるかもしれない。