事故

グレイソン「わかった、もう落ち着け。話を聞こう」

ビリー「録音してるのか！？これはプライベートな会話のはずだろ」

グレイソン「これが話し合ったことの記録の全部だ」

ビリー「そうか。俺達にとって不利な証拠にするつもりだな」

グレイソン「ほら、俺は味方だ。俺は…」

ビリー「ふざけるな！」

グレイソン「俺はお前の味方だ。だが俺にもボスがいる。できる限りクビにしないように…」

ビリー「給料を4分の1にしたくせに！」

グレイソン「ビリー、俺は…」

ビリー「給料を減らしやがった！」

グレイソン「最後まで話させろ！…そうするか、お前をクビにするかの選択だった。そんなことはできない。俺達は家族なんだ。なんとか頑張ってる。全員苦労してるんだ」

ビリー「あのインテリ野郎どもは、好き勝手やってるぜ」

グレイソン「わかってる。俺もあいつらは好きじゃない。できることなら、やせこけた尻を蹴り飛ばしてやりたい。だが、奴らのおかげで儲かっているんだ」

ビリー「だが俺の暮らしはどうなる？」

グレイソン「一体何をさせようっていうんだ、ビリー？」

ビリー「あの科学者達はいくらもらってるんだ？俺達の10倍か？奴らの身に…”事故”が起きることだってありえるんだぜ」

グレイソン「…ビリー！本気じゃないよな！」

ビリー「どうだかな。とにかく、俺が言いたのは…」

*遠方の爆発の音*

グレイソン「あんな地震は、予定にない。一体なんだったんだ！？」

ビリー「ボス、俺じゃない…本当だ！」

グレイソン「人工呼吸器だ。早く！」

グラスド洞窟内部にあるホロテープ。
ビリーとグレイソンの会話。