エルシーの物語

ファウンデーションのテイラー宅に置かれているメモ。持ち帰り不可。エルシー・テイラーとデリック・テイラーの過去を知ることができる。

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ものを書くのは得意じゃないけど、デリックは書こうとしないから、私がやるしかない。デイビーのために書き留めておきたいから

デリックと私はピットで出会った。デリックは奴らのために建設をやらされていた。私は奴らの用心棒の1人だった。すでに自分の仕事が嫌になっていて、それは彼も同じだった。私たちはピットにうんざりしていることで意見が一致した。でも、行動を取ろうと決めたのはデイビーが私たちのもとに来てからだ

デリックは銃が嫌いなのに、その日は使った。狙った物には全然当たらなかったけど。そこから抜け出すために、私は8人倒さなきゃならなかった。出てきたときには肋骨にひびが入っていて、頭皮には弾丸がかすめた痕があった。デリックには傷一つなかったことを誇りに思う

寄越された追っ手を待ち伏せしてやったら、奴らはどうやら諦めたらしい。その後ピット・レイダーを見ることはなかった

今、私たちはファウンデーションにいる。ここに来る前は常に移動を続けていた。1週間以上同じ場所に留まることはなかった。子どもを育てるには良い環境じゃない。ファウンデーションがそのすべてを変えてくれた。あなたのためにすべてが変わったのよ、デイビー

※「肋」骨は文字化けしている